心の健康副読本
2013-11-19 14:00:12

中学生が心の健康を知る新副読本『悩みは、がまんするしかないのかな?』発行

中学生向けこころの健康副読本「悩みは、がまんするしかないのかな?」



公益財団法人 精神・神経科学振興財団が、メンタルヘルス教育の一環として中学生向けの副読本「悩みは、がまんするしかないのかな?」を発行しました。この副読本は、思春期の少年少女に重要な自我の成長に関する知識を提供し、メンタルヘルスの大切さを伝えることを目的としています。

背景



思春期という時期は、自我機能が成熟する大切な時期であり、この時期に多くの精神疾患が発症します。しかし、メンタルヘルス教育のための教材が不足しており、中学生には十分な教育が行われていないのが現状です。このような状況を改善し、教育現場におけるメンタルヘルス教育を充実させるために本副読本が制作されました。

副読本の目的



「悩みは、がまんするしかないのかな?」は、中学校1、2年生を主な対象にし、授業を通じて精神保健に関する正しい情報を提供することを目指しています。この副読本を使うことで、自己の心の状態に気づき、もし問題があれば適切に対処できるスキルを身につけることが狙いです。

編集委員会の取り組み



本副読本は「こころの健康副読本編集委員会」によって編集されました。この委員会は教育関係者や医療従事者、支援者などで構成されており、彼らの経験と知見に基づいてメンタルヘルスケアのための実践的な内容が盛り込まれています。

教材の内容



副読本は漫画を利用した形式で、以下のような章立てになっています。

1. こんな悩み、自分だけ?
2. こんなふうに考えることない?
3. 自分のこと、知ってるようで知らないよね
4. 気づいてる、こんなサイン?
5. サインを自覚したら、どうしたらいい?~自分でできること~
6. サインに気づいたら、どうしたらいい?~周りの人ができること~
7. 友達といっしょにやってみよう

このような構成で、若者が直面する悩みやサインに対する理解を深め、適切な処置を考えることができる能力を育むことを目指しています。

無料配布と今後の展望



副読本は、2023年度には特に東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の公立中学校において希望校に無料で配布されます。これにより、保健体育や総合的な学習の時間などで授業の副教材として活用される予定です。今後は、学習指導要領の改訂に伴い、こころの健康教育がさらに充実することを見据え、継続的な取り組みが行われる見込みです。

まとめ



「悩みは、がまんするしかないのかな?」は、若者たちがメンタルヘルスへの理解を深め、自分自身や周囲の人々の心の健康を守るための大切なツールとなることでしょう。心の健康に対する正しい理解が深まることを期待しています。

会社情報

会社名
こころの健康副読本編集委員会
住所
兵庫県丹波篠山市泉1171
電話番号
079-506-3966

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。