デジタルガレージが香港スタートアップと提携し世界展開を加速
デジタルガレージが香港のMind Fundに出資
東京を拠点とする株式会社デジタルガレージ(DG)は、全額出資子会社のDGインキュベーション(DGI)を通じて、香港のスタートアップスタジオMind Fund Group Ltd(Mind Fund)に資金を注入した。この出資により、Mind Fundはアジアのスタートアップ企業の支援を強化し、世界市場への進出を促進する計画だ。
Mind FundとDGIの協力
DGIとMind Fundは、東京とサンフランシスコのネットワークを活かし、特に香港を中心にアジアのスタートアップを対象としたグローバルな展開を目指していく。さらに、DGIが運営する「Open Network Lab」プログラムで育成した企業をもサポートする方針だ。
Mind Fundは、ブロックチェーン技術や人工知能(AI)、フィンテックを活用した決済サービスを開発し、アジア市場に展開する意向を示しており 、この分野でのリーダーシップを確保することを目指している。
グローバル化の必要性
Mind FundのFounderであるAdam Lindemann氏は、これまでのスタートアップが自国市場で成功した後にグローバル展開を図る傾向があったが、今後は早期に国際的視野を持つ必要が高まると考えている。Mind Fundのポートフォリオには、日本市場への進出を望む企業も多く、DGグループとの協力を通じて、スタートアップが初期段階でのグローバル展開を可能にする「Global Incubation Bridge」を構築したいと語った。
理想の環境での試行錯誤
香港はアジアにおけるフィンテックや決済サービスのテストを行うにあたり、優れた環境を提供している。世界有数の銀行が集中し、スタートアップが大手金融機関と連携してアイデアを実証できる「Sandbox Innovation」制度も有効に活用されている。Mind Fund Studio CEOのMark Cheng氏は、この環境がスタートアップ企業にとってどれほど役立つかを強調しており、FinTechを駆使した決済サービスの実証実験によって、より多くの成功事例を創出すべく努力している。
期待の高まるDGとの連携
デジタルガレージは、「Open Network Lab」を通じて世界展開を目指すスタートアップ企業のサポートを行ってきた。さらに、香港を基盤にアジア地域での決済サービスの展開を進めている。DGとMind Fundの連携により、東京、サンフランシスコ、ニューヨーク、香港を結ぶインキュベーションの流れが確立されると、DGのCEO 林郁氏は自信を見せている。
まとめ
デジタルガレージとMind Fundの協力は、アジアのスタートアップ企業に新たな成長の機会を提供するものとなるだろう。これにより、グローバルな市場での競争力を向上させ、次世代の企業を生み出す土壌を整えていくことが期待されている。
会社情報
- 会社名
-
株式会社デジタルガレージ
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿南3-5-7デジタルゲートビル
- 電話番号
-
03-6367-1111