世界一低消費電力を誇るラジオIC「TNR0124QF」
トナリズム株式会社が開発した新しいFMステレオ受信ラジオ用IC「TNR0124QF」は、単四電池1本で動作し、驚異的な消費電流8mAを実現しました。この新製品は、従来のラジオチューナーICに比べて約50%の消費電力削減を達成し、世界最高の低消費電力を誇ります。トナリズムの独自技術による省エネの取り組みが、持続可能な社会に貢献することを目指しています。
1. 開発背景
現在、スマートフォンやIoT機器の急速な普及に伴い、電力消費の削減は重要な課題となっています。トナリズムでは、従来のラジオチューナーICと比較して消費電力を半分に抑えた「TNR0124QF」を開発し、消費電流8mAで単四電池1本で120時間以上の連続駆動を実現しています。
このICの開発は、特に災害時にラジオの重要性が再認識される中で進められました。2011年の東日本大震災で多くの人がラジオを通じて必要な情報を得たことから、災害時の防災ラジオの重要性が浮き彫りになりました。震災当時のデータによると、84.3%の人々が停電中でもラジオを利用して情報を収集していました。
2. 防災ラジオへの期待
本製品は、災害時におけるラジオの使用を想定して設計されています。120時間以上連続で稼働可能なため、非常時でも安心して使用することができます。また、スマートデバイスやIoT機器にも組み込むことができ、多様なシーンでの活用が期待されています。トナリズムの技術によるコンパクトな設計で、幅広い受信帯域に対応している点も大きな特徴です。
特長
- - 超低消費電力: 消費電流8mAを実現し、電池持ちが向上。
- - 長時間稼働: 単四電池1本で120時間以上の使用が可能。
- - 広範な受信帯域: 日本のFM放送をカバーした76MHz~108MHzの受信ができる。
- - 高度な制御機能: I2Cバスによる柔軟なシステム設計が可能。
- - 高品質な受信: 内部フィルタと信号キャンセル技術により、クリアな音質を実現。
3. サンプル供給について
トナリズムが開発した「TNR0124QF」は、最も地球環境に優しいラジオチューナーICとして2024年12月からサンプル供給を開始します。今後の問い合わせは、開発責任者である木村氏までご連絡ください。
会社概要
トナリズム株式会社は、半導体ソリューションを基盤に、信頼できる技術を提供し、世界中の人々が大切な人の「トナリ」に居られる時間を増やすことを目指しています。設立は2018年で、神奈川県川崎市を本社としています。公式ウェブサイト (https://tonarism.co.jp) でも情報を提供しています。
期待されるこの新しいラジオチューナーICは、災害時の情報取得や日常の娯楽の一環として多くの人々に貢献することが期待されます。これからの活躍に注目しましょう。