新たに開かれるアートの扉
2026年6月20日から11月8日まで、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)で「ICCアニュアル 2026 遺す/残る/受けとめる」展が開催されます。これは、現代のメディア環境における多様な表現とその関連性を探る展覧会で、2006年から2021年度まで行われた「オープン・スペース」展の精神を受け継ぐ形で、2022年度から長期展示の「ICCアニュアル」として新たにスタートしました。
本展は、歴史、技術、メディアの間に潜む関係を深く考察し、それが記憶や歴史の形成にどのように影響してきたのかを掘り下げていきます。また、「遺す/残す」という行為そのものについての問いかけも行います。
メディアと歴史のつながり
情報の生成や流通の速度と規模がかつてないほど増大した今日、私たちはアルゴリズムによって選別された情報を日々受け取っています。この中で、何が記録され、共有され、あるいは忘れ去られていくのか、そのシステムがどのように変化しているかは重要なテーマです。特に、記憶や歴史はリアルタイムに更新され、時には政治や経済の力により書き換えられることもあります。
本展においては、メディア表現を通じてこのような歴史的な枠組みの変化を考察し、作品によって新たな視点を提供します。歴史に直接触れなくても記憶の継承というテーマに語りかける作品も多く、参加者は思考を深めることができるでしょう。
展示される作品とアーティスト
出品作家には、ウー・チーユー、キム・ヨンウン、SUGAI KENなど、国内外で活躍する多様なアーティストが名を連ねています。彼らの作品は、歴史的、社会的な洞察を提供するだけでなく、メディアの利用法やその影響を探る機会を与えます。特に、ウー・チーユーの《セルロイドの物語》シリーズは、植民地の歴史や現代のAIといったテーマを結びつけ、印象的な視覚体験を提供する予定です。
特別イベントと新進アーティスト紹介
展覧会の会期中には、アーティストによるトークセッションやギャラリーツアー、映像プログラムも予定しており、観覧者は作家たちの思想や制作過程を直接耳にすることができます。また、新たな才能を発見できる「エマージェンシーズ!」コーナーも設けられ、次世代のアーティストが選出されています。これにより、アートの未来を感じ取ることができる素晴らしい機会となることでしょう。
アートを通じて未来を考える
「ICCアニュアル2026」は、私たちが生きる現代におけるメディアと歴史の関係を問い直す重要な展覧会です。各作品を通して、参加者は「記録とは何か」「どのように未来を築いていくのか」を深める体験を得られることでしょう。ぜひ、歴史と技術、メディアが織り成す新たな物語を感じに、ICCに足を運んでみてください。
開催情報
開催日: 2026年6月20日(土)~11月8日(日)
場所: NTTインターコミュニケーション・センター ギャラリーB
入場料: 一般800円(団体700円)、大学生600円(500円)、年間パスポート2,000円
開館時間: 11:00~18:00(最終入館17:30)
休館日: 月曜日(祝日の場合、翌日)
詳細は
ICCの公式ウェブサイトをご覧ください。