全国各地への寄贈
一般社団法人日本損害保険協会(会長:舩曵真一郎)は、地域の防火・防災力を強化し、救急医療体制を整えるために、軽消防自動車および高規格救急自動車を全国に合計で13台寄贈しました。これにより地域の防災対策が一層強化されることが期待されています。
寄贈の目的
この寄贈は、地域の安全を向上させることを目指しています。特に、軽消防自動車は小回りが利く設計であり、悪路や狭い道路でも迅速に消火活動が行えるようになっています。また、高規格救急自動車は、救急救命士が高度な医療措置を施すための設備が整っており、実際の救急医療の現場での活用が見込まれています。
寄贈の背景
実は、日本損害保険協会の寄贈活動は1952年から始まり、消防自動車や小型ポンプなどが全国の市町村に提供されてきました。この取り組みは、地域住民の防災意識を高めるための重要な施策でもあります。1971年からは救急自動車の寄贈も始まり、1991年からはより高度な機器を装備した高規格救急自動車が対象となっています。
今回の寄贈により、軽消防自動車の累計寄贈数は3,531台、救急自動車は1,695台に達し、これまでに5,226台の車両が全国の様々な場所で活用されています。
寄贈先の詳細
軽消防自動車の寄贈先
- 岩手県軽米町(かるまいまち): デッキバンタイプ×1台
- 山梨県丹波山村(たばやまむら): デッキバンタイプ×1台
- 岐阜県大野町(おおのちょう): デッキバンタイプ×1台
- 岡山県新庄村(しんじょうそん): デッキバンタイプ×1台
- 沖縄県与那原町(よなばるちょう): デッキバンタイプ×1台
- 東京都新島村(にいじまむら): トラックタイプ×1台
- 石川県輪島市(わじまし): トラックタイプ×1台
- 愛媛県上島町(かみじまちょう): トラックタイプ×1台
- 鹿児島県中種子町(なかたねちょう): トラックタイプ×1台
- 沖縄県座間味村(ざまみそん): トラックタイプ×1台
高規格救急自動車の寄贈先
- 岩手県久慈広域連合消防本部: 1台
- 岡山県新見市消防本部: 1台
- 大分県国東市消防本部: 1台
寄贈車両の活用状況
寄贈された車両は、消火活動や救急医療の場面での使用だけでなく、地域住民への防災教育や消防訓練でも活用されています。これにより、消防活動の信頼性と効率性が向上し、地域社会の安全性が一層高まっています。
感謝状の授与
日本損害保険協会は、長年にわたる消防資機材の寄贈事業への貢献が評価され、2025年3月18日に池田達雄消防庁長官から感謝状を授与されることが決定しました。このような表彰は、協会の社会貢献活動が実を結んでいることを示す重要なエポックとなります。これからも、引き続き地域貢献を続けていくことが進められることでしょう。