NSアセットマネジメントの事業譲渡契約が締結される
株式会社NSアセットマネジメント(以下、NSアセットマネジメント)が、2020年7月3日に取締役会を開き、会社が運営している不動産関連事業をアジアゲートホールディングス(以下、アジアゲート)に譲渡することに合意した。このニュースは、不動産業界や投資家に大きな注目を集めている。
譲渡される主な事業の内容
譲渡される事業は、主に以下の3つに分類される。
1.
不動産コンサルティング事業
- 不動産投資家向けのWeb学習プラットフォーム「Re:Camp」の運営
- 不動産投資の基礎を学ぶための情報メディア「不動産投資の学校.com」の運営
- 不動産売主と投資家を結ぶ空き家の買い取りメディア「ソクガイ.jp」の運営
- 不動産購入に関するセミナーの運営と専門家の紹介
2.
不動産売買仲介事業
3.
保険代理店事業
特に、NSアセットマネジメントが注力してきたのは、空き家問題を解決するためのソリューション事業だ。少子高齢化が進む日本において、空き家は深刻な社会問題であり、NSアセットマネジメントはこれに対し、専門的なサービスを提供してきた。法的瑕疵がある物件を積極的に取り扱い、投資家と地域のニーズを結びつける試みが高く評価されている。
譲渡先の企業情報
事業譲渡先は、アジアゲートの100%子会社である「株式会社AGNSアセットマネジメント」である。新設されたこの企業の本社は東京都港区の六本木に位置し、設立は2020年4月17日。資本金は1,000万円で、代表取締役としてNSアセットマネジメントの藤山大二郎氏が就任することになっている。
アジアゲートの戦略
アジアゲートは、NSアセットマネジメントとの提携により、自社の不動産業界における豊富な知識や経験を活かし、シナジーの創出を目指している。具体的には、空き家の効果的な活用を進めるため、全国の行政や自治体と連携して事業が拡大することが期待されている。
アジアゲートの代表的な施策として、深刻な社会課題である空き家問題への対応が挙げられる。特に、「再建築不可」や「共有持分/共有不動産」、「使用貸借の関係にある底地」といった訳あり物件の取り扱いを進め、地域の問題解決に寄与する事に努めている。
今後の展望
NSアセットマネジメントとアジアゲートの提携によって、新しいビジネスモデルが形成されることが期待されている。両社は不動産業界で長年の経験を持ち、その知見を生かしながら社会問題の解決を図ろうとしている。この流れは、投資家と地域のニーズを繋ぐ重要なステップとなるだろう。
お問い合わせ先
本件についての取材や質問については、株式会社NSアセットマネジメントの広報担当にお問い合わせください。メールアドレスは
[email protected] です。