経済的理由で学びを諦めない子どもたちを支える新制度
「不登校だって学びたい!」 そんな声が聞こえてきそうな活動を展開する特定非営利活動法人 志塾フリースクールラシーナ(以下、ラシーナ)は、大阪府富田林市と堺市でフリースクールやオンライン学習塾を運営しています。彼らの新たなチャレンジとして、経済的理由で学びを諦めざるを得ない子どもたちを支えるための「学費サポート制度」を設立することを目指し、クラウドファンディングを開始しました。
ラシーナの活動背景
不登校の子どもたちが安心して学び、成長できる場を提供するラシーナ。しかし、フリースクールに対する公的な支援制度は非常に限られており、経済的な負担が家庭に大きくのしかかり、結果として「学びたくても学べない」子どもたちが多く存在しています。これに対抗するため、ラシーナは新たに学費サポート制度を設立し、学ぶ機会を一人でも多くの子どもに届けたいと考えています。
クラウドファンディングの詳細
今次クラウドファンディングの目標金額は180万円。資金は学費サポート制度の原資や運営費、プラットフォーム手数料に充当される予定です。募集期間は2025年の2月1日から3月23日まで。詳細なプロジェクトページは
こちらで確認できます。
深刻化する不登校問題
最近の調査によると、2024年度には全国で34万6482人の小・中学生が不登校の状態にあり、これは過去最多となっています。また高校生を含めると、その数は約40万人に達する見通しです。これらの子どもたちの多くが孤立した状況にあり、大阪府では何の支援も受けられない不登校児童が約50%に達しています。
経済的な面での障壁は、学びの選択肢を狭める要因の一つです。フリースクールの平均月会費が約3万3千円、入会金が5万3千円であるため、家庭の経済状況によっては簡単に参加できない現実があります。このような背景で、不登校を理由に仕事を辞める親も少なくないことが調査で明らかになっています。
「多様な学び」を実現するために
ラシーナでは、子どもたちが学ぶ機会を得ることで自信を持ち、社会とのつながりを感じられることを目指しています。実際に、同グループのフリースクールで学んだ子どもたちからは、「最初は誰とも話せなかったけれど、今では自分から会話できるようになった」「働くことを体験する機会もあり、自分の将来を考えられるようになった」といった声が寄せられています。学びたいと思ったときに選択肢が広がるよう、経済的な負担を軽減し、より多くの子どもたちが自由に学べる社会を実現することが求められています。
地域と協力した未来の実現
学費サポート制度の設立を市民や企業の協力によって実現することで、地域全体で不登校の子どもとその家族を支える流れを創り出したいとラシーナは考えています。この取り組みを通じて、不登校に対する認知と理解を深め、サポーターを増やしていくことで、子どもたちが大人になる未来を支える社会を目指すのです。
団体概要
- - 団体名: 特定非営利活動法人 志塾フリースクールラシーナ
- - 所在地: 大阪府富田林市甲田2-20-14
- - 代表者: 理事長 田重田勝一郎
- - 設立: 2016年3月
- - 公式ウェブサイト: こちら
お問い合わせ先
特定非営利活動法人 志塾フリースクールラシーナ
担当: 田重田勝一郎
電話: 072-289-8716
メール:
[email protected]