東京23区のマンション市場動向
株式会社マーキュリーが2024年第4四半期の不動産市場動向を発表しました。特に東京23区における中古マンションの価格が新築時の2倍を超え、注目を集めています。
中古マンション価格の全体概要
2024年10月から12月にかけての中古マンションの価格動向は、前期比でマイナス0.4%からプラス10.6%の幅で変動しました。新築分譲時からの平均価格変動率は、マイナス0.7%からプラス10.2ポイントと幅広い結果が見られました。しかし、名古屋市を除くほかの主要エリアでは価格が顕著に上昇しました。
特に東京23区では、新築分譲時からの平均騰落率が驚異のプラス60%を記録するなど、前年同期比で34.8%の上昇を見せています。全体で見ても、名古屋市のみが小幅な下落を記録したものの、他のエリアでは強い上昇トレンドが続いています。
東京23区の詳細な動向
東京23区において非常に注目すべきは、築11~15年の中古マンションが新築時価格の112.4%、築16~20年の物件が110.1%と、いずれも100%を超えたことです。特に、千代田区や港区での価格上昇が顕著です。11区では平均価格が1億円を超え、千代田区および港区はそれぞれ2億円を超えています。
努力をして価格の上昇を後押ししたのは、これら地域に多く存在するタワーマンションです。埋まることのない需要に対して、新たな供給が追いつかない中で、価格は上昇を続けています。
他の主要エリアの動向
横浜市では、平均価格が6,540万円となり前期比で3.1%の上昇を見せました。特に西区の高騰が顕著で、平均騰落率は85.3%に達しました。川崎市も同様に成長を続けており、中原区では市内で最も高い8,792万円を記録。
一方、大阪市では北区での新築時からの騰落率が104.2%に達し、梅田周辺のタワーマンションの存在感が感じられます。京都市でも上京区などが影響を受け、相場が押し上げられました。
名古屋市は他エリアと比較すると相対的な上昇率は低いですが、一定の需要は維持しているようです。名古屋駅近くのタワーマンションが相場を支えています。
結論
このような中古マンションの価格上昇は、投資目的の購入が多く、新築市場が活発であることを反映しています。今後もこれらのトレンドが続くのか、注意深く見ていく必要があります。特に東京23区では、今後の動向が非常に注目されています。
リアルネットでは、こうした不動産データをもとに、引き続き市場の動向を追い続けていきます。