スマートラウンド、ファンドアドミサービスを開始
株式会社スマートラウンド(東京都千代田区、代表取締役:砂川大)が、ファンドキー株式会社との提携により、ベンチャーキャピタル(VC)向けのファンドアドミサービス提供を開始した。これにより、国内のVC業界における運用業務の負担軽減が期待されている。
背景
近年、日本のVC業界は急速に成長しており、ファンド数や規模の拡大、そして公正価値評価の普及が進んでいる。これに伴い、ファンド管理業務の負担も増加しており、VC業界は業務の効率化を強く求めている。スマートラウンドは、これまで投資管理機能を通じて70社以上の投資家にサービスを提供してきたが、VC業界からの「オペレーションを含む包括的なサポート」の要望が高まっていた。
サービス内容
新たにスタートしたファンドアドミサービスは、以下の主要なサービスを提供する。
1.
ファンド設立: これには適格機関投資家への届出や、組合契約書についての案内が含まれる。
2.
ファンド運営: 投資や売却の管理、キャピタルコールの入出金管理、組合員への資料送付。
3.
ファンド決算: 決算書や事業報告書の作成、監査法人への対応。
このサービスは、スマートラウンドの投資管理機能を利用することが前提となっており、各業務のニーズに応じて柔軟に対応できる。
価格プランと割引
ファンドアドミサービスは、投資管理機能のプロフェッショナルプラン契約時にセット割引の適用が可能。詳細については公式サイトから問い合わせが可能になっている。
パートナーシップの意義
今回のサービスは、2024年9月にリリースした株価算定サービスに続く提携の成果であり、スマートラウンドは日本のスタートアップエコシステムを支えることにコミットし続ける意向を示している。また、他の事業者とのさらなる連携も期待されており、業界全体の成長につなげる狙いがある。
著名なコメント
砂川大代表取締役社長は、「スタートアップエコシステムの発展には、強固なVCファンドの支援が不可欠」と強調。その一方で、VCファンド運用業務の専門人材不足の現状にも言及し、ファンドキーとの提携により解決策を提供したい意向を示している。
ファンドキー社の坂入翔一朗社長も、専門的なサポートを通じてVCがより投資業務に専念できる環境を整えることが重要であると語っており、両社の協力によるVC業界のさらなる発展が期待されている。
スマートラウンドのサービス概要
スマートラウンドは、スタートアップと投資家との円滑なコミュニケーションをサポートするデータ共有プラットフォームを提供し、投資家とスタートアップ双方に有用なサービスを展開。6,000社以上のスタートアップに利用されており、今後の成長が注目されている。
まとめ
スマートラウンドの新たなファンドアドミサービスの導入により、国内VC業界の運用業務は大きな変革を迎えることとなる。日本のスタートアップエコシステムの進化を後押しすることが期待され、多くのスタートアップや投資家にとっても大きなメリットがもたらされるであろう。