未知なる未来を創造する若きイノベーターたち
2024年度の
Innovators Under 35 Japanの受賞者が発表され、注目の若手イノベーターたちがその座を手にしました。これは、米国マサチューセッツ工科大学のメディア部門が主催する非常に権威あるアワードで、世界中から各分野の未来を形作る若手技術者を発掘することを目指しています。本年度の受賞者は、既存の枠を超えた革新を追求する才能に富んでおり、特に35歳未満の若者にスポットライトが当たります。
受賞者リストと分野の詳細
2024年度は、「コンピューター/電子機器」「ソフトウェア」「輸送(宇宙開発)」「インターネット」「AI/ロボット工学」「通信」「エネルギー/持続可能性」「医学/生物工学」の8分野で総勢10人が選出されました。以下は各部門での受賞者です。
コンピューター/電子機器
東京大学/理化学研究所/OptQCに所属し、光量子コンピューターにおける大規模な量子もつれを実証。商用化を視野に入れた進んだ研究に取り組んでいます。
ハーバード大学とマンチェスター大学に所属し、素粒子物理学の最前線をリードする「Q-Pix」プロジェクトに関与しています。
東京大学の研究者として、量子優位性の社会実装に挑む先駆的存在です。
輸送(宇宙開発)
NASA ジェット推進研究所で深宇宙探査の新たな理論を探求しており、数学を用いて不確実性を克服する研究に携わっています。
AI/ロボット工学
ワシントン大学の研究者として、外部知識の活用で大型言語モデルの信頼性を向上させる研究を進めています。
日立製作所で「深層予測学習」を用いた人間に寄り添うロボットの実現を目指しています。
エネルギー/持続可能性
九州大学で、企業のESG活動の可視化を支援するツールを開発中です。
理化学研究所で、グリーン水素の普及を促進する研究を行なっています。
医学/生物工学
マサチューセッツ総合病院にて、新型コロナウイルスの感染遺伝要因を解明する国際研究をリードし、将来のパンデミック対策を構築しています。
東京大学の研究者が開発した超薄膜エレクトロニクスは、アスリートの運動解析やがん治療に大きな影響を与えることが期待されています。
MITテクノロジーレビューからのメッセージ
受賞者が示すイノベーションの力は、日本が直面している社会の変革を象徴しています。変化を敬遠せず、未来を作る取り組みがますます求められている中、挑戦を恐れない彼らの姿勢が新しい時代を切り開くことを期待されています。
授賞式について
受賞者を祝う
Innovators Under 35 Japan Summit 2024は、2024年11月20日に日本橋で開催予定です。受賞者によるプレゼンテーションや専門家による講演が行われます。興味を持たれる方は、ぜひ公式サイトからの参加登録をお勧めします。
公式サイトはこちら