オムロンの新技術
2008-04-25 17:29:42

オムロンが新たに発表した停止検知ユニットと低速検知ユニットの特長とは

オムロンが新登場2つの検知ユニット



オムロン株式会社は2023年5月7日より、作業の安全性を確保しつつ効率を向上させる新商品、停止検知ユニット「形G9SX-SM」と低速検知ユニット「形G9SX-LM」の販売を開始します。これらのユニットは、作業現場における安全対策としてのフェンス設置などの一般的な方法ではカバーしきれない、作業者の生産性向上にも貢献します。

従来の問題点



機械安全の基本原則は、人間と機械を物理的に隔てることにありますが、実際の作業現場では、機械が停止した際にフェンスの内側に安全に立ち入ることが難しい場合や、メンテナンス時の非定常作業がスムーズに行えなかったという課題が存在しました。これらの新商品の開発は、そのような生産性の問題を解決するための挑戦の結果誕生したものです。

停止検知ユニット形G9SX-SM



このユニットはモータの逆起電力(BEMF)をモニタリングし、回転が停止した瞬間を即座に判断します。従来の方法では、回転が停止するまでの経過時間を予測する必要があり、そのための待機時間が無駄になることがありました。しかし、G9SX-SMを使用することで、電磁ロックセーフティドアスイッチのロック解除を速やかに行え、作業のスピードアップが実現します。

主な特長


  • - モータのBEMF信号による迅速な停止判定
  • - 設定不要の「標準設定」で即座に運用可能
  • - 故障診断が容易な詳細なLED表示機能
  • - 安全規格のカテゴリ4(EN954-1)およびSIL3(IEC/EN62061)に準拠

低速検知ユニット形G9SX-LM



このユニットは、作業者が機械の危険源に接近する必要がある場合でも安全を維持しながら作業を可能にします。近接センサを使用し、危険な回転速度の監視を行います。また、イネーブルスイッチを通じて作業者の安全確認も行うことができ、設定した速度以下での稼動を許可します。

主な特長


  • - 近接センサによる危険源の直接監視
  • - メンテナンス作業専用のイネーブルスイッチ入力
  • - 通常運転モードとメンテナンスモードの切替が可能
  • - 安全規格のカテゴリ3(EN954-1)およびSIL3(IEC/EN62061)に準拠

価格と販売目標



  • - 停止検知ユニット形G9SX-SM: 65,000円
  • - 低速検知ユニット形G9SX-LM: 78,000円
  • - 初年度の販売目標は3000台です。

まとめ



これらの新ユニットの導入により、作業者の安全性を高めるだけでなく、各作業現場の生産性を飛躍的に向上させることが期待されています。オムロンの新技術により、効率化が進むことで、製造業全体における業務改善が実現するでしょう。

会社情報

会社名
オムロン株式会社
住所
京都府京都市下京区塩小路通堀川東入
電話番号
075-344-7000

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