小口分散太陽光発電による新たな資金調達モデルの確立

シェアリングエネルギーとの新たな取り組み

この度、当社は株式会社シェアリングエネルギー（東京都港区）と業務委託契約を締結し、2,485件に及ぶ屋根置き太陽光発電設備の将来の売電債権に基づくプロジェクトファイナンス『小口分散太陽光発電サスティナブルノート2号』を組成しました。このプロジェクトは、格付投資情報センター（R&I）からのBBB格付を取得し、19億円の資金調達を成功させました。これにより、当社の持続可能なエネルギー活用へ向けた挑戦が一層強化されます。

プロジェクトの背景と特長

シェアリングエネルギーが提供する『シェアでんき』は、ユーザーの住宅に太陽光発電設備を無料で設置し、電気代を削減する新しい形のエネルギーサービスです。2018年のサービス開始以来、契約件数は24,000件を超え、1,800以上のハウスメーカーやビルダーとの提携を結び、急成長を遂げています。今回のファイナンスはこの事業拡大を支援する目的で、長期プロジェクトに適した資金調達手段として位置づけられています。

屋根置き太陽光発電設備が分散して配置されているため、発電量の変動リスクが低く、自然災害の影響を受けにくいのが特徴です。特に日射量の多い地域に設置されることで、安定した電力供給が期待されます。また、大規模発電所に伴うトラブルやリスクを回避できる点も大きな利点です。

プロジェクトファイナンスの詳細

本プロジェクトの具体的な条件は以下の通りです：

- 名称：小口分散太陽光発電サスティナブルノート2号
- 発行総額：1,937百万円
- 発行日：2025年8月7日
- 最終償還日：2039年7月10日
- 格付：BBB (R&I)
- 発行体：合同会社シェアでんき25
- スポンサー兼サービサー：株式会社シェアリングエネルギー
- アレンジャー兼バックアップ事務受託者：フィンテックグローバル株式会社
- 業務受託者：FGIキャピタル・パートナーズ株式会社

持続可能な社会の実現に向けて

当社グループは、革新的なファイナンス手法やソリューションを通じて、クライアント企業の成長を促し、再生可能エネルギーの利用拡大を図ることで、持続可能な社会の構築に寄与していきます。昨年、屋根置き太陽光発電設備に関するプロジェクトファイナンスの第1回目として、20億円の資金調達を成功させました。その流れを引き継ぎ、今後も持続可能な取り組みを進めて参ります。