医療物流のDXがもたらす「止まらない医療」を実現する未来

近年、医療物流の現場は変革の時を迎えています。メディエントランス株式会社を筆頭とする医療関連物流効率化協議会が、この度経済産業省の補助金に採択され、医療物流のデジタルトランスフォーメーション（DX）に向けた新たな挑戦をスタートさせます。この取り組みは、医療現場における安定供給体制の強化だけでなく、物流業界全体に持続可能な未来をもたらすことを目指しています。

課題解決に向けた具体的な取り組み

今回のプロジェクトでは、2024年に向かって深刻化するドライバー不足や労働時間の制限といった問題に立ち向かうため、新たな医療物流センターの構築が行われます。AGV（無人搬送車）やコンベヤ設備を導入し、従来型の倉庫内業務を効率化、さらに配送トラックの待機時間を削減するためのシステムを整備します。

メディエントランスは、医療機関向け物資供給の基盤を築いてきた実績があり、主力サービス「Medical Supply GooDs」により、全国の医療機関に迅速かつ安定した物資供給を行っています。多品種・小ロット・短納期に対応し、医療現場のニーズに即したサービスを提供し続けてきました。これからは、今までの基盤を生かしつつ、さらなる自動化と効率化を進めることで医療物流の進化を遂げます。

具体的な革新技術の導入

新たに導入するAGVやコンベヤ設備は、医療に必要な物資を適切なタイミングで、適切な場所へ運ぶ能力を有しています。これにより、作業負担が軽減され、現場の作業者はより重要な業務に集中できるようになります。また、待機時間の短縮は物流の流れを改善し、結果として医療現場の「止まらない医療」を実現する助けとなります。

医療物流はこれまでIT化が遅れていた分野でした。しかし、このプロジェクトを通じて、医療と物流の融合が進むことが期待されています。医療の現場がどのように変わるのか、今後の進展に注目が集まります。