陰翳の美展
2023-06-27 10:30:16

陰翳礼讃の世界へ!伝統とモダンが融合する書道と組子細工のコラボ展

忘れかけていた日本人の美意識が蘇る!陰翳の中に広がる日本の美を体感



電灯のない時代、薄暗く陰影に包まれた日本家屋の中で、人々は陰翳の中に美を見出してきた。谷崎潤一郎もその著書『陰翳礼讃』で、日本人の美意識が陰翳と密接に関わっていることを論じている。しかし現代では、夜遅くまで煌煌と灯りがともる空間で生活する私たちは、陰影を感じることなく過ごしている。

今回の展示では、そんな現代人が忘れかけていた「陰翳の美」を体感できる空間を創出。まるで昔の日本家屋を彷彿させる薄暗い会場に、組子細工の行燈が灯され、そのやわらかな光が金唐紙と書の作品を照らし出す。

伝統とモダンが融合した、唯一無二の空間



会場には、江戸組子 建松の職人が手掛けた組子細工の行燈が展示される。釘を使わずに、木の部材を組み合わせ、繊細な模様を作り上げる組子細工は、日本の伝統的な木工技術として、古くから愛されてきた。その伝統的な美しさは、現代の空間にも違和感なく溶け込み、温かさと落ち着きをもたらす。

また、金唐紙研究所が復元した金唐紙は、金属箔を貼った和紙に文様を彫り、彩色を施した豪華な壁紙。かつてはヨーロッパの宮殿や日本政府の建物にも使用され、その美しさは世界で認められた。金唐紙が放つ煌びやかさと、組子細工の温かみが調和し、独特の空間を作り出す。

そして、キャレモジの書作品は、伝統的な書道に現代的な感性を融合させた、新しい形のインテリアアート。書道家たちの感性と技術が光る作品は、見る人の心を静かに満たす。

陰翳の中に生まれる、美のハーモニー



組子細工の行燈が灯す薄暗い空間の中で、金唐紙の輝きと書作品の墨の濃淡が際立つ。それぞれの素材が持つ美しさが調和し、陰影が織りなす静寂の中で、日本人の美意識が呼び起こされるだろう。

伝統的な技術と現代的な感性が融合した、この特別な展示は、忘れかけていた日本の美を再発見する機会となる。ぜひ、この機会に、陰翳の世界に足を踏み入れてみてほしい。

展示概要



会期: 2023年7月1日(土)~7月17日(月・祝) 10:00~17:00
場所: 銀座アポロ昭和館 YOHAKU(ヨハク) 東京都銀座4丁目12-20 銀座アポロ昭和館 地下1階
詳細サイト: https://www.carremoji.jp/ineiraisan/

出展者紹介



江戸組子 建松: 伝統的な組子細工の技術を受け継ぎ、現代の空間にも馴染む作品を制作している。
金唐紙研究所: 途絶えていた金唐紙の技術を復元し、伝統的な美しさを現代に伝える活動を行っている。
インテリア書道 キャレモジ: 書道をインテリアアートとして昇華させ、現代空間に新たな美意識をもたらしている。

会社情報

会社名
株式会社キャレモジ
住所
渋谷区神宮前6-12-20 J6Front8F
電話番号
03-5766-7120

関連リンク

サードペディア百科事典: 東京都 組子細工 キャレモジ 金唐紙

Wiki3: 東京都 組子細工 キャレモジ 金唐紙

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。