白泉社主催の「U-23 夏の学生マンガコンテスト2024」結果発表

白泉社が贈る新たな才能の発掘

株式会社白泉社が運営する全誌合同マンガ投稿サイト「マンガラボ！」で、毎年恒例の「U-23 夏の学生マンガコンテスト2024」が開催されました。今回は、全国の学生を対象に176本の作品が寄せられ、その中から数多くの才能が選ばれました。

大賞受賞者の作品

選考の結果、大賞に輝いたのは大野菜さんの『顔がいいクラスメイト』です。この作品は、顔が美しい男子と、その男子に憧れる地味な男子、そして彼らを取り巻く女子たちとの関係を描いたものです。

作品が評価された理由は、キャラクターとエピソードの緻密な描写にあります。特に、解像度が高いキャラクター設定と、それを表現する力強い絵を持つ作家性が光っています。この受賞により、大野菜さんには賞金20万円、担当編集の獲得、マンガParkでの連載権、副賞としてCLIP STUDIO PAINT EXの1年版、およびWacom Intuos Pro Smallが贈られます。

奨励賞の受賞者たち

さらに、奨励賞も数名に贈られました。モノクロマンガ部門では、森爽太朗さんの『下の歯くん』がキャラ賞を、他にも外園暁さんの『爆滅青春!トウトイザード君!!!』やモスこけさんの『課金させて‼︎』がそれぞれ評価を受けました。各作品についても、独自の視点や表現力が称賛されました。

演出賞

演出賞に選ばれたのは、逃げ切った電柱さんの『すがお視せてよ！内田さん』です。この作品は、短いページ数の中で読者を作品の世界に引き入れる工夫が光りました。感情を揺さぶる演出や細やかな作画もさることながら、強烈な印象を残しました。

シチュエーション賞

シチュエーション賞では、ふれをさんの『嘘もなんとやら』が選ばれました。印象的なキャラクターの表情や、ストーリー展開に不安感を持たせる手法が評価されました。この作品も読者を引き込む力があり、魅力的でした。

参加者にも注目

最終選考に進んだ多くの作品には、若い才能が溢れており、今後の成長が楽しみです。最終選考通過者にはAmazonギフト券が贈られ、秋月さんや甘味まりもさんなど、注目の若手作家たちが名を連ねています。

「マンガラボ！」は、今後も学生たちの新たな才能を発掘し、世に送り出す場として注目されています。コンテストに参加したすべての応募者に感謝するとともに、結果発表がこれからの漫画業界に新たな風を吹き込むことでしょう。

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