建築コレクティブ・GROUPが提案する新たなプラットフォーム
建築に情熱を注ぐ全ての方々に朗報です。建築コレクティブのGROUPは、新しいプロジェクト「ことの次第 / Way of Things」を始め、建築にまつわるあらゆる「こと」を引き継ぐプラットフォームを提供します。このプラットフォームは、建材や部品を有効活用し、廃棄物を減らすことを目的としています。すでに使用された材料や部品を次のプロジェクトに生かし、サステナビリティを意識した新たな建築の形を模索する取り組みです。
プロジェクトの概要
「ことの次第」では、材料や部品を「こと」と定義し、これらがどのように用いられてきたのかを追える情報を提供します。建物や展示の解体によって生まれる廃材を減らすために、次の用途を見つけることに焦点を当て、循環型社会の実現を目指しています。このプラットフォームは、建築家、施工業者、家具職人、デザイナー、自作スペースを持ちたいオーナー、さらにはDIY愛好者まで、幅広い参加者がアクセス可能です。
誰もが参加できるプラットフォーム
「ことの次第 / Way of Things」では、利用者はサブスクリプションに登録することで、建築やだし展示の設計プロセス、図面、そして過去の使用履歴を確認できます。さらに、解体を待つ材料の引き取りの申請や相談も可能で、無償での引き取りが成立します。
参加の流れ
このプラットフォームは、設計、施工、竣工、解体の4つのフェーズを基に成り立っています。
1.
設計: 実測・図面作成の依頼や設計に関する相談が可能です。
2.
施工: 施工に関する相談を受けつけています。
3.
竣工: プラットフォームを通じて竣工時に発生する材料や什器の引き取り手を募集します。
4.
解体: 交渉が成立した場合、無償で引き渡しが行われます。
こうして、建築業界のさまざまな人々がそれぞれの専門性をいかしながら、持続可能な「こと」を循環させる仕組みが強化されています。
「ことの次第」が目指す未来
「ことの次第」はただの情報共有にとどまらず、実際の建築や展示に今まで使われた材料を全部活用していくことを目的としています。2025年度からの本格稼働を見据え、2024年度内には新たな運営会社が設立され、資金調達が行われる予定です。これにより、より多くの人々が「こと」に参加し、持続可能な建築の文化が根付くことでしょう。
イベント情報
この取り組みを記念して、10月30日にトークイベントが開催されます。建築家の塚本由晴さんがゲストとして参加し、建築の未来について考察します。興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
「ことの次第 / Way of Things」は、新しい建築の未来を作るための挑戦であり、すべての人にオープンなプラットフォームです。ぜひとも多くの方々にこのプロジェクトに興味を持っていただきたいです。