多可町とウォータースタンドがプラスチック削減で連携

多可町とウォータースタンドが環境保護へ向けて手を組む

2025年6月2日、兵庫県多可町と浄水型ウォーターサーバーレンタルを行うウォータースタンド株式会社は、使い捨てプラスチックの削減および熱中症対策の推進に関する協定を締結しました。この協定は、多可町の吉田一四町長およびウォータースタンドの関西第二支社長、丸山清治氏の視察のもとで進められました。

環境問題と地域課題への取り組み

多可町は、プラスチックによる環境問題や気候変動の影響に対するソリューションを模索しています。ウォータースタンドは、この取り組みの一環として、地域社会と連携し、浄水型ウォーターサーバー「ウォータースタンド」の普及を進めています。これはプラスチックボトルの使用を減らすだけでなく、町民が日常的に水分補給できる環境を整えることを目指しています。

吉田町長は、「水道水を活用したウォータースタンドの設置を通じて、使い捨てプラスチックの削減に貢献したい」と述べ、多可町の廃棄物処理計画に基づいた施策を強調しました。同町の2021年度の廃棄物排出量は兵庫県内で最も少なく、697gとされていますが、それでも近年は増加傾向にあるのが現実です。

熱中症対策の重要性

また、多可町では、熱中症予防のために「クーリングシェルター」と呼ばれる指定避難施設を設け、これらの施設に「ウォータースタンド」を設置します。これにより、夏場の水分補給が容易になり、熱中症対策が一層強化されることが期待されています。町長は「クーリングシェルター内にウォータースタンドを設置することで、住民が安心して水分補給できる環境を整えたい」と話しました。

協定の具体的な内容

この協定は、多可町とウォータースタンドが共同で行う一連の取り組みを示しており、具体的には「マイボトル対応型の給水機」の設置が含まれています。これにより、住民が個々に持参したマイボトルに簡単に水を補給できる利便性が向上します。

設置場所は、熱中症特別警戒アラートが発令された際に設けられるクーリングシェルターの4か所で、住民のライフスタイル改善と使い捨てプラスチックの使用抑制を目指します。これにより、地域全体での協力と連携を促進し、さらなるプラスチックごみ削減の取り組みが期待されます。

ウォータースタンドのエコな取り組み

ウォータースタンドは、全国で30億本の使い捨てプラスチックボトル削減を目指して「ボトルフリープロジェクト」を進めています。このプロジェクトは、マイボトルの活用を促進し、地域住民の意識を変えることを目的としています。さらに、浄水型ウォーターサーバーを通じて、環境負荷を軽減し、健康的な水分補給を促すことにもつながります。