福島県本宮市が保育・教育ICTサービス「CoDMON」を導入
福島県本宮市では、株式会社コドモンが提供する保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON」の導入が進行中で、すべての公立保育所と幼稚園において公式に開始されることとなりました。この導入は2024年8月から始まり、2025年4月からは幼稚園の5施設にまで拡大される計画です。
コドモン導入の目的
本宮市は、導入を通じて保護者アプリによる欠席連絡の利便性向上を図り、さらに職員の業務負担を軽減することを目指しています。これにより、教育や保育に専念できる環境作りを推進し、教育・保育の質を高めていく狙いがあります。
実装される主な機能
- - 遅刻・欠席連絡: 保護者が保護者アプリを通じて、遅刻や欠席、お迎えの連絡を申請できます。この機能により、施設への電話連絡が不要となり、リアルタイムで通知が受け取れるため、保護者にとっても便利です。
- - お知らせの一斉配信: 保護者へのお知らせは、事前に設定したテンプレートを使用して簡単に配信できます。メールだけでなく、アプリ内通知やスマートフォンの通知機能も活用できます。
- - アンケート機能: 保護者に向けた事前のヒアリングや出欠確認を行えるアンケート機能が搭載されています。クラスや年次ごとに配信先を設定でき、日時も自由に予約できる便利さがあります。
- - 請求管理: 自動的な口座振込代行サービスを利用し、月々の施設利用料や教材費の回収業務を簡素化します。
デジタル化推進の背景
保育現場におけるデジタル化は、今後ますます重要になってくると考えられています。2021年に設立されたデジタル庁は、行政から保育現場に至るまでのデジタル化を推進しており、厚生労働省もICTの活用を強く推奨しています。特に、保育環境の改善や職業の魅力向上に向けた取り組みは、今後の発展を促す要素とされています。
SaaSのメリット
コドモンが採用しているSaaSの技術は、多くの利用者が同じリソースを活用するため、コスト削減が期待できます。さらに技術革新に迅速に対応できる柔軟性や、業務の見直しが容易な点も評価されています。このように、保育施設におけるデジタル化が進むことで、保護者や職員にとってさらに良い環境が整っていくと予想されています。
コドモンの展望
株式会社コドモンは、保育・教育施設向けのICTサービスを通じて、子供たちの成長を見守る職員たちの業務を効率化し、保護者との良好な関係を築く手助けをしています。2023年度のサービス継続率はなんと99.8%という高い数字を記録しており、全国で約21,000施設がこのサービスを利用しています。
本宮市のICT化は、今後の教育・保育環境の変革にとって大きな一歩となるでしょう。デジタル化が進むことで、保護者、子どもたち、保育士にとってより良い未来が開かれることが期待されます。