大阪の新採用手法の革革新
最近、Z世代の採用において重大な課題が浮上しています。内定辞退率63.8%、3年以内の離職率34.9%。このような状況に対抗するため、大阪の企業、株式会社Meta Osakaは、トゥモローゲート株式会社と連携し、全世界で3.8億ユーザーを抱えるゲームプラットフォーム「Roblox」を巧みに活用した新たな採用手法を発表しました。
バーチャル採用の新たな柱
Meta Osakaは、既存のオンライン採用説明会では直面する「企業文化を画面越しに伝えづらい」「参加者の熱量が見えにくい」といった課題を解決すべく、Roblox上にトゥモローゲートのバーチャルオフィスを再現。この「バーチャル採用説明会」は、2025年7月14日、トゥモローゲート大阪本社にて実施される予定です。
Z世代の採用状況
インディードリクルートパートナーズが発表した2025年卒業者の就職プロセス調査によると、内定辞退率は63.8%に達し、大企業と比較して中小企業は59.1%といった高い離職率を示しています。これらの数値は、人材確保が企業にとって喫緊の課題であることを示唆しています。特に、新しい世代であるZ世代の研修や採用方針において、効果的なコミュニケーション手段が今求められています。
Robloxの活用法
Robloxは現在、月間アクティブユーザー数が3.8億人を超え、このプラットフォームでのビジネス活用は進化しています。多くの企業がバーチャルライブやキャンペーンを通じて新たな顧客接点を確保する中で、Robloxのユーザー層は急速に多様化しています。元々は10歳から15歳を中心とするユーザー層ですが、近年は17歳から24歳の若者層も増加しており、Z世代の関心を引くにはぴったりの環境です。
新しい採用体験の構築
今回のバーチャル採用説明会では、参加者は単に話を聞くだけでなく、実際にオフィス内を歩き回り、社員と交流する中で企業の文化や価値観を体験できる仕組みが設計されています。これにより、参加者はリアルに近い感覚で企業を理解しやすくなり、内定辞退や早期離職のリスクを軽減できることが期待されています。具体的には、Roblox内のオフィスを忠実に再現し、企業理念やサービスを体感するためのコンテンツに変換することで、参加者の興味を引く工夫が施されています。
参加方法とイベント概要
発表会は2025年7月14日、トゥモローゲートの大阪本社で開催される予定で、経営者や役員、マーケティング担当者が対象です。定員は40名までで、事前申し込みが必要です。このイベントでは、トークセッションとRoblox体験会が用意されており、参加者は新しい企業戦略についての見識を得る貴重な場となるでしょう。
企業の未来を見据えて
トゥモローゲートの代表、西崎康平氏は「新しい形に挑戦することで、企業文化や価値観を体感できる機会を提供したい」とコメントしています。Meta Osakaの毛利英昭氏も「バーチャル空間で企業の公式ワールドを構築することが標準になる」と話し、今後の展望について期待を寄せています。
新たな採用手法で、Z世代が求める企業像はどのように変わるのか。バーチャルによる企業戦略の未来が、この取り組みから明らかになるかもしれません。