AI時代の検索行動は二極化!ユーザーのニーズを読み解く調査結果
株式会社ヴァリューズが実施した最新の調査で、AIの普及によって私たちの検索行動が二極化していることが明らかになりました。ユーザーは、迅速に情報を得たいときと、じっくりと深掘りしたいときで行動が異なるようです。今回のレポートでは、この調査結果を詳しく紹介します。
調査の概要
今回の調査は、ヴァリューズが保有するPCおよびスマートフォンからのブラウザログデータを基に行われました。主な対象はGoogle検索であり、他の検索エンジンは含まれていません。
Google検索の利用状況
2023年以降、AIの急速な普及にも関わらず、Google検索の利用者数は堅調に維持されています。Google社の発表によると、2026年第一四半期には全世界での検索クエリ数が最高を記録すると予測されています。日本国内でもユニークユーザー数は上昇しています。この状況から、検索エンジンは情報収集の主要インフラであることが再確認されています。AIによる情報提供が便利になる中でも、Google検索の価値が変わらないことがデータから見えてきます。
サイトへの遷移割合
興味深いことに、検索結果からウェブサイトに遷移する割合、いわゆる流入率は徐々に減少しています。この現象は、生成AI以前からすでに見られていた動きです。検索結果画面の表示形式が変わり、よりわかりやすく情報を得られるようになったことが影響していると考えられます。特に、購入検討を目的とした「コマーシャルクエリ」では高い流入率を維持しており、これらのクエリに対してはユーザーがウェブサイトに流入して詳細な情報を確認する傾向が強いことが示されています。
サイト回遊状況の変化
最近の調査では、Google検索からサイトに遷移したユーザーの行動にも変化が現れています。直帰率は低下し、滞在時間が延びる傾向が見られるのです。これはユーザーがより正確な情報を求めており、安易に回答を得ることができる質問はAIが処理するようになったからでしょう。ユーザーがより深い情報を得ようとする意欲が高まっています。
まとめ
この調査結果から、AIの普及は検索流入の減少だけにとどまらず、ユーザーの情報収集スタイルを変化させています。生成AIによる情報提供が進む一方で、ユーザーは情報を精査し、より深く理解したいというニーズが強まっています。企業は、AIに頼らずとも価値ある深い体験を提供するために、コンテンツの充実が求められています。
株式会社ヴァリューズのゼネラルマネジャー、齋藤ロベルト義晃氏は「生成AIの普及に伴い、マーケティング戦略は変わるべき」と警鐘を鳴らしています。表面的な流入数の減少ではなく、変化したユーザーの行動を捉え、AIと共存する新しいコミュニケーション戦略が求められています。
会社情報
株式会社ヴァリューズは、マーケティングの技術とITを活用し、新たな市場価値の創造を支援。ビッグデータ解析を駆使したサービスを提供しています。具体的なサービス内容は、経営コンサルティングやIT先端技術を使った販売促進など様々です。さらに、250万人規模のインターネットユーザーの行動ログを基にした分析やコンサルティングを提供し、多くの企業を支援しています。