中原拓氏がスタートアップ協会の理事に就任
メタジェンセラピューティクス株式会社(以下、MGTx)の代表取締役社長である中原拓氏が、2025年3月7日付で一般社団法人スタートアップ協会の理事に就任することが発表されました。この就任は、創薬ベンチャーの創業者として初めての理事就任となり、業界内外から注目されています。
スタートアップ協会の役割と意義
スタートアップ協会は、2022年に設立された非営利団体で、日本のスタートアップ環境の向上を目指しております。中原氏はこの協会に理事として参加し、近年のスタートアップ政策に大きな影響を与えてきた活動を続けることに意義を感じています。
中原氏は、「メタジェンセラピューティクスは、腸内細菌叢バンクの構築とそれに基づく医療技術・医薬品の開発に取り組んでいます。創薬ベンチャーエコシステムを強化することは、我が国の医薬品産業の成長に不可欠です」と語ります。
目指すべき未来とは
現在、日本のスタートアップエコシステムは重要な岐路に立たされています。中原氏は「スタートアップ5か年計画が始まり、今まさに我が国の実力が試されている。この局面でのディープテックやバイオテックの力を結集し、国の産業振興に貢献したい」と抱負を述べています。
彼が掲げるビジョンは、腸内細菌を活用した医療サービスや創薬の事業化を通じて、我が国に新たな価値を創造していくことです。特に免疫疾患やがん、中枢神経系疾患に対して注力する考えを示しています。
中原拓氏のキャリア
中原氏は、バイオインフォマティクスの研究者としての道を歩み始めた後、2008年には自身が関与した研究に基づいて北海道大学と製薬企業の共同でベンチャーを創業しました。その後、ニュージャージー州でバイオインフォマティクスの責任者として約6年を過ごし、帰国後は日系大手企業やベンチャーキャピタルで新規事業やスタートアップ投資に携わってきました。
2020年にはメタジェンセラピューティクスを立ち上げ、同社のCEOとして日本のアカデミアと企業との協働により、マイクロバイオームを利用した新たな医療の事業化を目指しています。彼自身も北海道上川郡東川町に在住し、札幌市のバイオビジネスアドバイザーとして地域のエコシステム構築にも貢献しています。
メタジェンセラピューティクスの理念
MGTxは、「マイクロバイオームサイエンスで患者さんの願いを叶え続ける」という目的を掲げ、腸内細菌研究に基づいた医療と創薬を通じて社会的な影響を与えることを目指しています。腸内細菌叢移植を実現するための医療サービス事業と創薬事業を進めており、今後も注目される企業としての成長が期待されます。
会社概要
株式会社名:メタジェンセラピューティクス(MGTx)
本社所在地:山形県鶴岡市覚岸寺字水上246-2
設立日:2020年1月17日
公式ウェブサイト:
www.metagentx.com
中原氏のスタートアップ協会理事就任は、メタジェンセラピューティクスのさらなる発展を促進し、日本の医療と創薬分野の新しい時代を切り開くきっかけとなることが期待されています。