アッヴィの片頭痛薬
2025-03-14 14:07:34

アッヴィ、片頭痛発作抑制薬アトゲパントの承認申請を発表

アッヴィが片頭痛治療薬アトゲパントの承認申請を発表



アッヴィ合同会社(東京都港区)の社長ティアゴ・カンポス ロドリゲス氏は、2023年10月、成人の片頭痛患者向けの新薬「アトゲパント」の国内製造販売承認申請を行ったことを発表しました。この薬は片頭痛発作を軽減することを目的としており、日常生活や社会活動における患者の生活の質向上を目指しています。

片頭痛の現状とアトゲパントの役割


片頭痛は世界中で約10億人以上が影響を受けているとされ、日本でも15歳以上の有病率が約8.4%に達しています。この疾患は特に労働生産性の低下や日常生活の制約を引き起こし、特に30代から40代の女性に多く見られます。中でも片頭痛は中等度から重度の拍動性頭痛といった特徴的な症状を伴い、発作は数時間から数日続くことがあり、生活に大きな支障をきたすことがあります。このような現状に対抗するため、アッヴィはCGRP受容体拮抗薬であるアトゲパントの開発に着手しました。

臨床試験の結果


アトゲパントは、慢性片頭痛および反復性片頭痛に悩む患者を対象にした国内第II/III相臨床試験及び国際共同第III相臨床試験の結果に基づいて、本申請が行われました。特に、以下の2つの試験が重要です。

  • - RELEASE試験: 日本人の反復性片頭痛患者524名を対象に、アトゲパントの有効性と安全性を評価する二重盲検プラセボ対照の第III相試験です。投与開始から12週間における平均月間片頭痛日数の変化が主要評価項目となっています。

  • - PROGRESS試験: 成人の慢性片頭痛患者778名を含む国際共同試験で、アトゲパントの治療効果を評価しました。試験では、月間片頭痛の日数を測定し、治療の効果を確認しました。

さらに、3101-306-002試験は片頭痛患者155名を対象に、アトゲパントの長期的な安全性と忍容性を評価しました。

片頭痛と慢性片頭痛の影響


片頭痛は、多くの場合、慢性化し、患者はしばしば日常生活に支障をきたします。慢性的な片頭痛は生産性の低下だけでなく、経済的な負担も引き起こすことがわかっており、患者やその家族の生活に深刻な影響を及ぼします。アッヴィは、片頭痛の患者に対し、治療の選択肢を増やすことに力を入れており、アトゲパントはその一環として重要な役割を果たします。

アッヴィの姿勢とミッション


アッヴィは、片頭痛に苦しむ患者を支えることを使命としており、医療従事者が治療において必要なリソースを提供できるよう努めています。科学の進歩を通じて、患者が適切な治療をアクセスできる環境を整えることを目指しており、啓発活動や様々な団体との連携も行っています。具体的には、CGRPやその受容体に注目した医薬品の開発を進めることで、慢性片頭痛の新たな治療の道を切り開こうとしています。

アッヴィの取り組みは、片頭痛治療の未来を明るくし、患者がより良い生活を営む手助けになるでしょう。また、今後も新しい治療法の開発に期待が寄せられる中、アトゲパントがどのように片頭痛患者に寄り添い、効果を発揮するのか注目です。

会社情報

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