ERPCが始動、Solana FiredancerベースのRPCを実運用開始！

ERPCの運用開始とFiredancerの導入

最近、ELSOUL LABO B.V.が運営するERPCが、Solanaの次世代クライアントFiredancerを基にしたRPCをDevnetとTestnetで正式に稼働開始しました。この新しい構成は、従来のAgaveと比べて軽量化と性能向上が実現されています。主な目的は、「高速化・安定化・低レイテンシ」をさらに強化することにあります。

Firedancerとは何か？

Firedancerは、Jump Cryptoによって開発されたSolanaの新しいバリデータクライアントです。基本的に、既存のAgaveとは異なる独立した実装を目指しており、ネットワーク処理の効率を高めることに注力しています。この技術により、無駄なハードウェアリソースの使用を最小化しながらも、高いスループットと低レイテンシを実現することが期待されています。また、Solana Foundationもこのプロジェクトを強力にサポートしており、完全版のリリースに向けた準備も進められています。

ERPCは、このFiredancerの要素を既にDevnetおよびTestnetに実装しており、安定した動作を確認しました。この段階での性能向上により、従来のAgave構成と比較して、処理効率が大幅に上昇し、メモリ使用量は半分以下に抑えられています。その結果、軽量化と応答速度の改善が同時に実現され、開発者は快適な環境で作業を行えるようになりました。

Mainnet Betaテストへの道

ERPCは、DevnetおよびTestnetでの成功を経て、今後このFiredancerベースのRPC構成をMainnet Beta環境に段階的に展開する予定です。このベータ版のテストでは、Frankendancer構成が実際のトラフィックや負荷に耐えられるかを重点的に確認することになります。信頼性と安全性を確保しつつ、さらなるスピードと安定性を追求する計画が進んでいます。

参加したい方は、以前にERPCを利用されている顧客が優先されますので、Validators DAOの公式Discordへお問い合わせください。

RPCバンドルプラン

多くの開発者は、最初にGeyser gRPCを用いてSolanaのリアルタイムストリームを活用し始めます。デコードされたデータを扱えるため、導入が容易であり、多くの実装例が存在するためです。一方で、プロフェッショナルユーザーはさらにスピードを求め、Shredstreamを利用する傾向にあります。これは、現在のアプリをgRPCで安定させつつ、より高速なShredの利益を得るニーズに応えています。

RPCバンドルプランは、これらの需要を満たすために設計されたもので、本番利用を想定したRPCおよびgRPCの接続を持っている顧客に対して、より低価格でShredstreamが利用できるようになっています。これにより、導入に際しての心理的な障壁を取り除き、まずはRPC + gRPCでのアプリ構築から始め、その後Shredstreamへの移行を図ることができるようになっています。

Premium Ryzen VPSの利用

また、ERPCネットワークに連携したPremium Ryzen VPSも提供しており、これには世界最速クラスの5.7GHz CPUやECC DDR5メモリ、NVMe4ストレージが含まれています。これにより、安定した性能を発揮することができ、多くのプロジェクトから評価されています。

結論

ERPCは、信頼性の高い高速なSolana開発環境を提供することで、特に金融関連のアプリケーションにおいて重要な役割を果たすことが求められています。これまでの実績を活かしながら、今後もエコシステムの拡張やSolanaネットワーク全体の効率化を目指して取り組んでいく予定です。更なる詳細や導入に関する相談は、Validators DAOの公式Discordを通じて行うことが可能です。