越境オークション・フリマアプリ「Ichi」の登場がもたらす新たなマーケットチャンス

近年、越境EC市場が急成長している中、個人でも簡単に海外に商品を販売できるアプリ「Ichi」がリリースされました。このアプリは、オークションとフリーマーケット形式を兼ね備えており、出品者は自由に販売方法を選ぶことができます。

主な機能

1. オークション形式の選択

Ichiでは、オークションとフリマ形式から売り方を選べ、スタート金額と希望落札金額を設定することが可能です。これにより、自分の商品をどのように市場に出したいかを自由に決められます。

2. 自動翻訳機能

出品時に日本語で記載するだけで、世界最高レベルの機械翻訳を提供するDeepL社のAPIと連携し、24種類の言語に自動翻訳されるため、言語の壁を心配する必要がありません。

3. 外国通貨での決済

Ichiを利用する購入者は、33種類の外国通貨でクレジットカード決済が可能です。リアルタイムで為替レートが表示され、落札時の金額が確保されるため、為替リスクを回避できます。出品者への入金は日本円で行われます。

4. 配送料の自動計算

商品を出品する際、重さを設定するだけで国別の国際郵便の料金が自動計算されるため、発送時の不安が軽減されます。これにより、出品者も購入者も迅速に送料を把握できます。

5. 伝票の自動作成

購入者が決済を完了すると、出品者の画面にQRコードが表示されます。このQRコードを郵便局の「ゆうプリタッチ」にかざすことで、手間なく伝票を印刷できます。手書きミスを防ぎ、煩わしい作業が不要になります。

リリースの背景

世界の越境EC市場は現在110兆円に達し、2027年には580兆円に成長する見込みです。この市場の成長に伴い、越境ECを始めたいと考える個人にとって、言語や決済、配送の問題が大きな壁となっています。特に日本製品は海外での人気が高く、コレクション価値のある商品は個人売買でも需要が見込まれます。

Ichiは「個人でも海外販売が当たり前の未来を実現する」という理念の下、これらの課題に取り組むために開発されました。国内市場の縮小を考えると、日本の出品者が海外市場を有効活用することは重要であり、そのためのサポートをIchiは提供していきます。

今後の展望

Ichiでは、今後も機能改善が計画されています。例えば、翻訳可能な言語や決済方法、配送会社の増加を目指し、カスタマーサポート体制も強化されます。また、海外ユーザーに向けた日本商品のマーケティング情報も発信予定です。「個の力で越境大国の日本を作る」というビジョンを掲げ、誰でも簡単に海外へ商品を販売できるプラットフォームを提供していきます。

この新たなアプローチによって、出品者はさらなる販路拡大のチャンスを手に入れることができ、多くの人々にとって「Ichi」は新しいビジネスの道を開く存在となるでしょう。