理研ビタミンとホクト、未利用きのこエキスを開発し特許取得

理研ビタミンとホクトが共同開発したきのこエキスとは

理研ビタミン株式会社は、ホクト株式会社との協力によって、未利用部位や規格外品を用いたブナシメジのエキスを開発しました。2024年11月、特許も取得したこのエキスは、今後自社製品の原料として活用される予定です。

開発の背景

理研ビタミンは東京都新宿区に本社を置く企業で、健康を意識した食品や改良剤を手がけています。一方、ホクトは長野県の長野市に本社を構えるきのこの研究開発、製造、販売を行う国内最大手の企業です。両社は「わかめ」や「きのこ」といった健康イメージの強い食材を主要製品として持ち、長年にわたり研究開発において交流を行ってきました。

この交流を経て、ホクトが生産するブナシメジの未利用部位や規格外品を、理研ビタミンの技術を用いてエキスに加工することができないかと考え、2018年から共同開発がスタートしました。

エキスの特性と利用

開発されたエキスは、ブナシメジの持つ栄養素を最大限に引き出したものです。これにより、従来の利用方法に加えて、きのこの未利用部分を有効活用することでフードロスの削減にも寄与することが期待されています。

すでに複数の理研ビタミンの製品において、この新しいエキスが自社原料として使用されています。独自の製法で抽出されたエキスは、意味ある成分を豊富に含み、今後さらなる製品展開が計画されています。

持続可能な社会への貢献

理研ビタミンとホクトの取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩です。天然物の有効利用を進めることにより、環境への影響を最小限に抑えるだけでなく、地域の生産者とも連携し、経済的な利益にも貢献することが求められています。

自然の力を活かし、科学の技術を融合させることによって、両社は未来の健康的な食生活の実現に向けた挑戦を続けていきます。これにより、消費者が求める安全で栄養価の高い食品の提供が期待されており、さらなる発展の可能性が見込まれています。