増加する情報セキュリティリスク
近年、情報セキュリティに関する脅威は急激に増加しています。国立研究開発法人情報通信研究機構によると、サイバー攻撃関連の通信数が2015年に比べて10.9倍に達しており、企業に対するリスクはますます高まっています。このような背景により、セキュリティ対策は企業経営の至上命題となっています。
また、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発表した「情報セキュリティ10大脅威 2025」でも従業員教育の重要性が強調され、従業員の意識向上が不可欠だとされています。しかし、多くの企業が人員不足や知識不足に悩んでおり、継続的な情報セキュリティ教育を実施することが難しいのが現状です。
従来型教育の課題
従来の情報セキュリティ教育は、年数回のみの実施が一般的で、コンテンツの質や頻度が適切とは言えません。エビングハウスの忘却曲線によれば、ひと月以内に約80%の記憶が失われるため、このような非効率な教育方法では効果が薄いです。
このように、従業員が情報セキュリティ事故のリスク要因に成り得る状況がある中で、教育の重要性が一層浮き彫りになっています。
「ラーニングハブ for セキュリティ」の特徴
このような問題を解決するために、株式会社ライトワークスは新たに「ラーニングハブ for セキュリティ」を発表しました。このプログラムは、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)との協力により、高度な専門知識と最新のデータを反映したコンテンツを提供します。
常時教育と常時防御の実現
「ラーニングハブ for セキュリティ」は、分散学習メソッドに基づいたマイクロコンテンツを活用しています。3分程度の短い教材を定期的に提供し、従業員の記憶や意識の定着を図ります。このアプローチにより、学習が進んでいない組織を可視化し、従業員の意識向上を促進します。
業務効率化を実現するシステム
受講者は、最新のコンテンツが更新されるたびに自動通知を受け取り、簡単にアクセス可能です。これは教育担当者の負担を軽減し、受講状況を一元管理することで、組織全体のリスクを明確にします。さらに、受講履歴の分析を通じて、学習管理業務の効率化にも寄与します。
標的型攻撃メール訓練も
このサービスに登録した企業は、標的型攻撃メール訓練をオプションとして利用でき、受講と訓練のデータをもとにリスクの可視化が進められます。
まとめ
「ラーニングハブ for セキュリティ」は、単発的な教育から脱却し、常時教育による防御体制を整える新しいソリューションです。ライトワークスは、このサービスを通じて企業の安全な運営と持続的成長を支援していきます。
株式会社インターネットイニシアティブについて
IIJは1992年に設立され、インターネット接続やクラウド、セキュリティサービスを提供しています。約16,000社にネットワークソリューションを標準提供し、個人向けも展開。詳細は
IIJの公式ウェブサイトを確認ください。
株式会社ライトワークスについて
ライトワークスは最新のICT技術を駆使し、学習管理システム「CAREERSHIP」やeラーニング教材を提供する企業です。彼らの目標は、組織と個人の成長を促す教育を実現することです。