多摩川電子ベトナムの新工場竣工とその意義
多摩川ホールディングスの関連会社であるTAMAGAWA ELECTRONICS VIETNAM CO., LTD.(以下、多摩川電子ベトナム)は、ベトナムにて新たな工場を建設し、2025年9月末に竣工予定です。これに伴い、10月29日に盛大な竣工式が現地で行われ、参列者には政府関係者や多摩川ホールディングスの重役が出席しました。
1. プロジェクト概要
多摩川電子ベトナムは設立から10年間にわたり、主にモバイルインフラ向けの製品を製造し続けてきました。親会社の多摩川電子に製品を出荷し、国内外での需要に応える体制を整えてきました。特に、2024年12月にはベトナム国内で「国家強力ブランドTOP12」に選ばれ、その知名度と信頼が一層高まっています。
この新工場は、人口約2億7千万人を抱える東南アジア市場において、急成長を見込まれるインドネシアなど他国への生産能力を拡大するためのものです。新しい工場では、十分な土地を確保し、人材を容易に確保できる環境を整えることで、既存工場の生産能力を2倍にすることが期待されています。
2. 新工場の詳細
新工場の敷地はフンイエン省のエコランド工業団地に位置し、全体の敷地面積は12,990㎡、延床面積は3,300㎡となっています。建物は鉄筋鉄骨コンクリート造であり、2024年12月に着工予定です。
特徴と設備
新工場の設計には、部品や材料の在庫管理、製品保管スペース、さらには従業員用の共用スペースの拡充が考慮されています。また、将来的には信頼性評価を行うためのR&D環境も整備される予定です。これにより、ベトナム国内だけでなく、東南アジア各国からの需要にも柔軟に応えられる体制が整います。
3. 竣工式の模様
竣工式は、多摩川ホールディングスの桝沢徹社長、多摩川電子の小林正憲社長、および多摩川電子ベトナムの鈴木淳一社長が挨拶した後、地元の伝統文化を感じられる舞踊や太鼓の演奏が行われ、参加者はその華やかなパフォーマンスに魅了されました。式典には地元の方々の温かい歓迎も含まれ、会社と地域とのつながりを感じる貴重な機会となりました。
4. 未来への期待
今回の新工場は、多摩川グループの技術を活かし、高度情報化社会の実現に貢献するための重要なステップです。これからの成長を視野に入れ、地域との強いサポート体系を築き、東南アジア市場での地位を一層確立していくことが期待されます。
竣工式の様子は、当社のYouTubeチャンネルにて公開されていますので、ぜひご覧ください。