釧路エリアの中小企業が目指す脱炭素社会への大きな一歩
北海道の釧路エリアで、新たな連携が結ばれました。株式会社バイウィルと釧路信用金庫が顧客紹介契約を締結し、地域の中小企業を中心とした脱炭素推進に向けた取り組みが始まります。これは、釧路信用金庫とバイウィルの初めての連携となるこの契約により、環境価値の創出や流通を促進し、地域全体がカーボンニュートラルを実現するための基盤が強化されることが期待されています。
計画の背景
カーボンニュートラルの実現に向けた課題の一つが「カーボンオフセット」です。自分たちで削減できない排出量を、買取りやクレジットで補う手段として注目されています。株式会社バイウィルでは、J-クレジットの創出と流通を進めており、そのための一貫した支援体制を構築しています。金融機関との連携により、全国で1,600件以上の紹介実績を持つバイウィルのノウハウを生かし、釧路地域でも同様の効果を狙います。
中小企業の重要性
経済の99.7%を占める中小企業が脱炭素に取り組まなければ、日本全体のカーボンニュートラル実現は厳しいと言われています。しかし、最近の調査では多くの中小企業がその重要性を理解していないか、何から始めるべきか不安を抱えている状況です。そこで、地域の信金である釧路信用金庫とのタッグを組むことで、具体的なアクションプランを提供し、脱炭素への道筋を明確にします。
連携の具体的内容
釧路信用金庫は、以下の3つのサービスを通じて地域の中小企業をサポートします。
1.
環境価値創出支援:対象顧客が環境価値を創出し、売却可能にするための一切の手続きを代行します。
2.
売買サービス業務:環境価値の売買を支援し、取引を円滑に行えるようにします。
3.
J-クレジットプログラム提供サービス業務:バイウィルが提供するJ-クレジット創出プログラムへの参加を受け付け、顧客がつくる環境価値を管理します。
この取り組みによって、釧路エリアの中小企業が生成する環境価値を地域の需要家とつなぎ、環境と経済の両方の価値が循環するモデルを目指します。
バイウィルの取り組み
バイウィルは、カーボンニュートラルを推進するために以下の4つの支援を行っています。
1.
環境価値創出支援:企業や個人が脱炭素に向けた取り組みを「カーボンクレジット」に変える手続きを支援。
2.
環境価値売買:国内・海外のクレジット調達を行い、要望に合ったクレジットの提案。
3.
脱炭素コンサルティング:環境ビジョンやGX戦略の策定を支援。
4.
ブランドコンサルティング:企業のパーパスを策定し、持続可能なブランド創りをサポート。
結論
釧路信用金庫とバイウィルの連携は、地域の中小企業にとって脱炭素の第一歩となります。地域の特性を生かし、環境と経済が共存できる社会を築くため、今後の取り組みから目が離せません。企業が脱炭素に向けた意識を高めることで、地域全体で進めるカーボンニュートラルの実現が期待されます。