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奈良の雪駄ブランド「DESIGN SETTA SANGO」が世界に挑戦

奈良県三郷町に本拠を置く雪駄ブランド「DESIGN SETTA SANGO」が、新シリーズ「TEMPYO」を発表しました。2021年6月20日から国内での先行予約が開始され、世界市場への進出を目指すという。伝統に根ざしながらも現代のファッションを感じさせるデザインが、新たな魅力を生み出しています。

世界遺産にインスパイアされたデザイン

今回の「TEMPYO」シリーズは、奈良県の世界遺産である正倉院に見られる天平文様が刺繍デザインとして施されています。この文様は1300年前の奈良時代に起源を持ち、地中海や西アジアの文化が影響を与えた華やかな模様です。「日本の美」の象徴とも言えるこのデザインは、現代人の心にも美しさを求める本能が息づいていることを表現しています。

高い品質と職人技

「DESIGN SETTA SANGO」は、天平文様を用いた雪駄を手作業で作り上げる職人の高度な技術に支えられています。一般的な雪駄の約10倍の手間をかけたこの製品は、丸みを帯びた鼻緒と独自のソールが特徴です。特に、鼻緒には四層のクッション素材を用いており、履く人の足にフィットする快適な履き心地を提供します。

地元産業から生まれた新たな挑戦

このブランドは、地域の伝統産業である雪駄を現代のファッションとして再定義しようとしています。伝統的なデザインだけではなく、ヨーロッパのビンテージ生地を使用するなど、革新的なアプローチを取り入れています。特に、「TEMPYO」シリーズは全4種類のデザインを採用しており、多様なシーンで活躍できる製品として、多くのファンを惹きつけるでしょう。

国内外での受賞歴

DESIGN SETTA SANGOは、2021年にビジネスプランコンテストでの受賞歴があり、三冠を獲得しました。これは小さな町の雪駄ブランドが国際的な舞台で評価された証拠です。ブランドは、従来の雪駄の概念を打開し、新たな価値を創造することで、現代のデザイン界での存在感を示しています。

カフェから広がった物語

このブランドの起源は、2009年にオープンした地元の人気カフェ「CAFÉ FUNCHANA」に遡ります。カフェに集う人々との交流の中で誕生した「DESIGN SETTA SANGO」は、そこからわずか数年で多くの話題を生み出しました。

12,800円（税込み13,880円）での限定予約

新シリーズ「TEMPYO」は、国内先行予約の際、価格が12,800円（税込み13,880円）となっています。サイズ展開やデザインの多様性により、幅広い顧客層に支持されることでしょう。

世界を目指す雪駄

「SETTA」を世界のスタンダードにするため、今回のシリーズでは日本の伝統を感じさせる新しい形の雪駄を提案しています。冬のファッションとしても活躍できるこの雪駄が、海外のファッションシーンにどのように受け入れられるのか、今後の展開が楽しみです。

新たに登場した日本の美、そして伝統の技をまとった「TEMPYO」シリーズ。雪駄の可能性を広げるこの挑戦から、目が離せなくなります。

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