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SABIC、アジア太平洋地域での優れた雇用者認定

サウジアラビアに本社を置く世界的な総合化学企業SABICは、従業員を第一に考える姿勢と革新的な取り組みによって、9年連続で「Top Employer Asia Pacific」に認定されました。この認定は、従業員重視の人事ポリシーと職場環境の素晴らしさが評価された結果であり、アジア地域の重要な市場での持続的な成功を示しています。

Top Employers Instituteは、企業や組織に対する人事戦略の評価を行い、従業員のためのベストプラクティスを特定するための「HR Best Practices Survey」を実施しています。この調査では、組織の人事施策や職場環境、人材獲得の方針、学習機会、個人のウェルビーイング、ダイバーシティ（多様性）など、多岐にわたる20項目が評価されます。SABICは、中国では12年連続での認定を達成しており、日本、インド、韓国、シンガポールにおいても9年連続でこの名誉を得ています。

新型コロナウイルスの影響で、自動化やAI、デジタル技術の導入が進んでいます。SABICはこの変化を受け入れ、従業員が成長できる職場環境を構築するための取り組みを強化しています。アジア太平洋地域の人事チームは、どこからでも適切なリソースを迅速にアクセスできるよう、従業員とのバーチャルな接点を増やし、自動化を進めてきました。また、個人に応じた学習と成長の機会も提供しています。

さらに、SABICは「SABIC Leadership Way（SLW）」と呼ばれる柔軟なリーダーシップモデルを導入。このモデルは、リーダーがポジティブな行動を促進し、ビジネス環境の変化に応じて成長できるようサポートしています。SLWモデルはガートナー社からも推奨されており、業界内での信頼性を高める要素となっています。

最近の取り組みの一例として、AIチャットボット「Amber」の導入が挙げられます。これは、従業員とのコミュニケーションを強化するためのツールであり、従業員は定期的にフィードバックを受け、意見を共有することができます。また、メンタルヘルスの観点からも重要視され、双方向コミュニケーションを支援しています。アジア太平洋地域では、このチャットボットが従業員エンゲージメントを80%以上に引き上げる成果を上げています。

さらに、2021年にはオンラインプラットフォーム「SABIC & You（SAY）」も導入され、従業員が人事に関する質問や意見を直接送信できる仕組みが整えられました。SAYの開始からは、従業員からの問い合わせが800%以上増加し、コミュニケーションの質向上に寄与しています。

Top Employers InstituteのCEO、デイヴィッド・プリンク氏は、SABICが厳しい時代においても人事施策を優先しつつ、従業員にプラスの影響を与える努力を続けたことを評価しています。SABICの中東アフリカおよびアジア地域の人事担当ゼネラルマネージャーのモハメド・アルナフィ―ア氏も、従業員が成長できるように新しい学習・開発プラットフォームを導入してきたことを強調し、9年連続での認定が企業の成果であると述べています。

SABICは今後も従業員支援に力を入れ、さまざまな施策を展開。コミュニケーションや能力開発の機会をさらに充実させることで、業界のリーダーとしての地位を強化していく方針です。これらの取り組みは、ポジティブでインクルーシブな職場環境の実現に向けて不可欠な要素となるでしょう。

【SABICについて】

SABICは、リヤドに本社を構える世界的な化学企業で、グローバルな製品ポートフォリオを展開しています。32,000人以上の従業員が世界50カ国で活躍し、幅広い分野をサポートするために事業を展開しています。2020年には6,080万トンの製品を製造し、持続可能な成長を目指す企業としての責任を果たしています。

関連リンク

サードペディア百科事典: SABIC Amber Top Employers Institute

Wiki3: SABIC Amber Top Employers Institute