業界初の耐火性を持つ新しい換気部材の登場
昨今、脱炭素やカーボンニュートラルが重要なテーマとなり、大規模木造建築の需要が急増中です。その中で特に焦点が当たるのが住宅の「躯体換気」です。日本住環境株式会社が、業界初となる120分準耐火構造をもつ軒裏換気部材【ep120軒ゼロ】を開発したことは、建設業界にとって大きなニュースとなっています。
木造建築における躯体換気の重要性
木造建築で使用される木材は、特に湿気に敏感です。水分が長期間木材に作用すると、カビや腐朽菌が増え、結果的に木の劣化をもたらします。そのため、外部からの雨水侵入を防ぎ、室内の水蒸気を迅速に排出することが必要です。しかし、これらの性能を両立させることは容易ではありません。また、大規模木造建築では、耐火性能が求められます。木造住宅に対して火災時の安全性基準が高まるため、これに適した製品が必要とされてきました。
【ep120軒ゼロ】の特長
新たに開発された【ep120軒ゼロ】は、120分準耐火構造を取得しており、その性能は業界でも注目されています。これにより、以前は設計が難しかった建築物でも、法規制をクリアしながら躯体換気を実現することが可能になりました。
この部材は、ただ単に防火性能だけでなく、防水性能や通気性能といった重要な条件も満たしています。これまで懸念されていた木造建築の耐火性能を高め、かつ快適な住環境を実現するために開発された製品です。近日発売予定で、多くの期待が寄せられています。
開発の背景
大規模木造建築の設計では、従来、軒裏の耐火構造に関する規定が不足していました。そのため、躯体換気においては常にグレーゾーンであり、換気を一切ヒ取らないという状況が一般的でした。このような劣悪な設計を改善するために、合法的に換気が行える設計を目指し、本製品が生まれました。これにより、木造建築における躯体換気の悩みを解消することが期待されています。
最後に
2025年2月現在、日本住環境株式会社は創業から40年以上にわたり、省エネ住宅用資材のリーディングカンパニーとして歩んできました。「躯体換気部材」「気密部材」「室内換気」「防水部材」の開発・製造・販売を行っており、これからも快適な住環境の実現に向けて努力を続けていきます。
詳細な製品情報については、公式ウェブサイトを随時ご覧下さい。