企業間の人材マッチングを促進する新サイト「在籍出向.com」が登場

新しい人材マッチングの形、在籍出向.com

新型コロナウイルスの影響を受け、さまざまな産業で雇用の維持が課題となっている中で、企業間の人材マッチングを支援する新たなプラットフォーム「在籍出向.com」が開始されました。このサイトは、雇用調整助成金の特例が縮小される中で新たな選択肢を提供し、円滑な人材の流動性を促進することを目指しています。

背景と目的

コロナ禍で多くの企業がダメージを受け、特に雇用の維持が難しくなっています。産業によっては業務量が増加している一方で、人手不足が顕著化している現状は、複雑な課題を浮き彫りにしています。このような状況を打開するために、政府は在籍出向の推進に向けた助成金制度を新設し、企業間での人材の流動性を高める取り組みを進めています。

この新サイトは、その政府の政策に呼応して、ダイレクトなアプローチをもって企業同士のマッチングを実現するものです。従来の仲介や斡旋による方法では、出向契約までに時間がかかり、その結果として発生するコストも大きな負担となっていました。

在籍出向.comの特徴

在籍出向.comの最大の特徴は、出向送り出し企業が直接受け入れ企業にアプローチできる点です。これにより、出向契約が成立するまでのプロセスが迅速化され、無駄な経費を削減できます。具体的には、次の三つのポイントが挙げられます。

1. ダイレクトアプローチ型: 企業同士が直接連絡を取り合うことで、短期間でのマッチングを可能にしています。
2. 無料登録: 企業は登録や掲載に一切の費用を要せず、出向契約が成立した際のみ費用が発生します。
3. ウェブセミナーの実施: 出向者に対して労務に関するウェブセミナーを提供し、業務に必要な知識を向上させる機会も設けています。

これらの工夫により、在籍出向.comは多くの企業にとって便利で経済的な選択肢となることでしょう。

費用について

「在籍出向.com」における費用は非常に透明かつシンプルです。登録や在籍出向受け入れ募集の掲載は無料で行えるため、企業は初期コストを心配することなくシステムを利用開始できます。契約が成立した際の費用は、ウェブセミナーを含め、受け入れ出向者1名に対して10万円（消費税別）となっています。

この手頃な料金設定は、中小企業にとっても利用しやすいものです。