串間市が避難所の混雑情報をリアルタイム提供、バカンと協定締結

2024年10月10日、宮崎県串間市は、避難所に関する情報提供のため、株式会社バカンと協定を締結しました。この協定により、地震や風水害などの災害発生時に、避難所の開設情報や混雑状況がリアルタイムで配信されることになります。バカンが提供する空き情報配信プラットフォーム「VACAN」を通じて、ユーザーはPCやスマートフォンで混雑状況を簡単に確認可能です。具体的には、「VACAN Maps」という機能を利用することで、視覚的に近くの避難所の混雑具合を把握することができます。表示は、「空いています」「やや混雑」「混雑」「満」の四段階に分類され、避難所の職員がインターネットを通じて情報を更新します。この新しい取り組みの背景には、自然災害の増加があります。避難する方や遠方にいる家族が混雑情報を簡単に確認できることで、安全な避難行動を促進することを目指しています。また、この施策は分散避難を考慮しており、地域社会全体の安全性を向上させることに寄与します。協定締結式は串間市役所で行われ、出席者はこの新たな取り組みに期待を込めました。バカンは2016年に設立され、官民の支援プログラムJ-Startup 2019に選定された企業でもあります。彼らは、利用者にとっての待機時間を削減する「待つをなくす」サービスを幅広く展開しています。このような先進的な取り組みは、今後の防災や避難活動の新しいスタンダードになる可能性を秘めています。串間市は、このサービスを活用し、地域の防災能力を高めていく方針であり、今後の展開に注目です。