UAEパビリオン、アル・ヌアイミ元外務大臣の歴史的訪問・万博開催への期待

UAEパビリオン、アル・ヌアイミ元外務大臣の訪問

2025年大阪・関西万博の開催が近づく中、アラブ首長国連邦（UAE）のUAEパビリオンが新たな注目を浴びています。1970年に大阪万博が開催された際、UAEが初めて国際舞台に登場し、その歴史的な瞬間を共にしたラシード・アル・ヌアイミ元外務大臣が、今回再び大阪を訪れました。この訪問は、UAEの継続的な国際対話の姿勢を示すものとなり、万博参加から50年以上の歴史を振り返る機会となりました。

4月21日、アル・ヌアイミ元外務大臣は、UAEパビリオンの公式代表コミッショナー・ジェネラルであるシハブ・アルファヒム駐日大使の出迎えを受け、パビリオン内を視察しました。テーマは「大地から天空へ（Earth to Ether）」で、文化的遺産から最先端技術に至るまで、UAEの物語を体感できる装飾が施されています。また、アル・ヌアイミ元外務大臣は、若き親善大使たちとも交流し、彼らが来場者とUAEの物語をつなぐ重要な役割を果たす様子に触れました。

アル・ヌアイミ元外務大臣は「1970年の万博は、私たちの意志を示す機会でした。55年経った今でも日本の皆様が私たちを覚えていてくださることが嬉しい」と述べ、両国の関係がこれまで以上に深まったことに感謝の意を表しています。

促進された協力関係は、文化の架け橋としての役割を果たし、未来へ続く歩みを加速させています。UAEにとって、1970年の万博参加は国際舞台への初めての登場であり、アル・ヌアイミ元外務大臣の再訪はその重要性を改めて再認識させるものでした。さらなる国際的な相互理解と協力を促進するための象徴的な瞬間ともなりました。

融合する伝統と近未来

UAEパビリオンは、ナツメヤシの木からインスパイアされたデザインが特徴的で、エミラティの建築様式「アリーシュ」を再解釈しています。農業廃棄物であるナツメヤシの葉軸と日本の木工技術を融合させた建物は、訪れる人々に新たな体験を提供します。60メートルの高樹木をイメージした90本の柱が立ち並ぶ空間は、まるで“オアシス”のような印象を与えています。

「Earth to Ether Design Collective」というチームによって設計されたこのパビリオンは、UAEだけでなく、日本や他国のクリエイターたちとのコラボレーションから生まれています。多文化を尊重し、共創の姿勢を体現する場として機能しています。

2025年大阪・関西万博の展望

シハブ・アルファヒム大使は、「元外務大臣の再訪は、私たちの進んできた道程を思い出させてくれます。そして、私たちのメッセージを送り続けてきた全ての先駆者に感謝の意を表すものでもあります」と言及し、今後も共び未来を切り拓いていく決意を示しました。

今回の訪問は、UAEと日本の長い歴史に培われた敬意と協力の価値観を象徴するものであり、1970年の万博から2025年までの歩みが一貫して「人」「パートナーシップ」「目的ある前進」というメッセージを発信し続けることを印象づけました。

2025年大阪・関西万博では、来場者にUAEの文化、技術、未来志向のビジョンを伝えることを目指しており、エミラティ料理やクリエイターたちの新作、さらにはワークショッププログラムも展開します。すべての人々が楽しめる体験を提供し、未来への協調の旅へと誘う予定です。詳細は公式ウェブサイトやSNSを通じて随時更新されるでしょう。

このように、UAEパビリオンは大阪万博に新しい風を吹き込み、文化の交差点としての役割を果たすことでしょう。皆様もぜひご来場いただき、2025年の万博に期待を寄せてください。