発酵エイジングケアブランド「FAS」と京丹後の黒米
発酵エイジングケアブランド「FAS」が、米農家であり発酵料理人の佐々木 要太郎氏と共に、無農薬・無肥料での黒米栽培をスタートしました。この取り組みは、美容と健康を両立させるために、古代米の力を最大限に活かすものです。
新たな挑戦:無農薬・無肥料栽培
「FAS」は、発酵によるエイジングケアを科学的にアプローチし、多様な成分を肌に届けるブランド。今回のプロジェクトでは、創業者の飯塚勇太が黒米発酵液の主成分である「黒米」を無農薬・無肥料で作り出します。長年自然栽培を実践してきた佐々木氏の知識と経験は、黒米の栽培において欠かせないものです。
佐々木氏は、オーベルジュ「とおの屋 要」のシェフであり、独自の発酵料理を提供し続けています。彼は20年以上も農薬や肥料を使わずに米作りを行っており、その努力は数多くの料理関係者から高い評価を得ています。彼の言葉を借りるなら、「無農薬・無施肥の土の力を借りてこそ、健全な米が育つ」とのことです。
京丹後市の黒米の魅力
京丹後市で栽培される黒米は、通常の白米とは異なり、豊富な栄養素を含んでいます。特に、黒米の糠に含まれるアントシアニンは抗酸化作用があり、健康と美容に良い影響を与えます。こうした特性から、黒米は美容と予防医学の分野で注目されています。
古代米の復興への想い
「瑞雲黒米」と呼ばれる京丹後の黒米は、昔から伝わる品種を守り伝えるための重要な存在です。芋野郷赤米保存会と佐々木氏が提携して、この古代米を育てることで、地域の農業を復興し、持続的な形で次世代へと繋げていくことを目指しています。
佐々木氏自身も、農業が抱える問題に直面しています。日本では、稲作文化が食の欧米化や現代病の影響で衰退しつつあります。しかし、古代米の魅力に気づき、無農薬での栽培に取り組むことで、失われた文化を再生させたいという強い意志を持っています。
佐々木 要太郎氏の理念
「無農薬・無肥料で栽培することで、動植物が共生する健全な環境を整え、自分自身だけでなく周囲の生態系にも良い影響をシェアしたい」と語る佐々木氏。その理念は、自らの土作りに反映されています。土の質を入念に管理し、自然な形で稲を育てることの重要性を説いています。
自身の仕事の一環として、無農薬の米作りを通じて地域貢献を図りながら、美味しい料理を提供することに力を注いでいます。佐々木氏は「この取り組みがただの一過性のものにならないことを強く願います」と続けます。
まとめ
「FAS」と佐々木氏の協力を通じて、京丹後市の無農薬黒米栽培は大きな進展を迎えています。この取り組みが進むことで、消費者はより健康的で質の高い製品を手に入れることができるでしょう。そして、失われつつある日本の稲作文化が復活することを期待したいです。今後のプロジェクトに注目が集まります。