87 Degrees Theatreが贈る新たな舞台『織 -Ori-』の魅力
イギリスを拠点に活動する日本人演出家たちが中心となって結成された劇団、87 Degrees Theatreが、2025年1月18日と19日に東京で実験公演『織 -Ori-』を開催します。この公演は、日本の古典文学『源氏物語』の葵上と六条御息所の愛憎劇にインスパイアされたフィジカルシアターとして注目されています。
フィジカルシアターの新境地
『織 -Ori-』では、ダンスやマイム、パントマイム、サーカス技術などを駆使し、客観的なセリフを一切排除して身体の動きと音楽だけで物語を展開します。俳優たちが巧みな動きで愛憎のストーリーを切り取る様子は、視覚的にも聴覚的にも観客を魅了します。特に、伝統的な和室を舞台にした公演は、ヨーロッパスタイルの現代的な表現と日本の伝統的な空間が見事に融合しています。
この公演は、和室ならではの緻密な動きや光と影にこだわり、香りまでがストーリーの一部として演出されるなど、観客が五感で楽しめる仕掛けが満載です。身体表現の力を信じる87 Degrees Theatreだからこそできる実験的な舞台が、どのように展開していくのか、期待が膨らみます。
公演概要とチケット情報
公演日時は、2025年1月18日(土)19:30-20:30、19日(日)14:00-15:00および17:00-18:00の2日間です。会場は東京都目黒区の勤労会館和室、チケットは500円で、事前予約が必要です。予約はpeatixから行えますので、興味のある方はお早めにご確認ください。
『源氏物語』を基にした独自のストーリー
物語は、蝋燭の薄明かりの中、葵上と六条御息所という二人の女性が交わることのない運命の糸を織りなす様子を描きます。責任を全うしながらも寂しさを感じる葵上と、愛されながらも自身の立場に苦しむ六条御息所。彼女たちの思いが絡まり合う様子は、まさに「織り」をテーマにした独創的な表現となっています。
87 Degrees Theatreの活動
設立されたばかりの87 Degrees Theatreは、古き良き日本文化から現代文化までを世界に発信することを目的としています。今回の日本公演では、和室という特異な空間を通じて、観客のリアルな反応を得ることで、作品にさらなる深みを加え、異文化との融合をより洗練させていくことを目指します。彼らの活動に対する期待は非常に高く、多くの観客がその成果を楽しむことでしょう。
この新たな舞台芸術がどのように進化し、またどのように愛されるのか、ぜひ現地で目撃してください。