熊本のAIベンチャーが放送業務のDXを革新する新システム開発

熊本のAIベンチャー・もみじAIの新展開

熊本のAIベンチャー企業、株式会社もみじAIが、熊本放送（RKK）との共同で放送業務のDX（デジタルトランスフォーメーション）を推進する新しいシステムの開発に着手しました。このプロジェクトは、広告会社と放送局の間で手動で行われている「CM進行表」と「放送運行表」の突合作業を自動化することを目的としています。

プロジェクトの背景

地方局では、放送内容の正確性を保つため、広告会社から提供されるCM進行表と、自局の放送運行表を照合する必要があります。この作業は非常に重要ですが、手作業で行われることが多く、労力がかかり、RKKでは毎月150時間以上の工数がかかっている状況でした。これに対して、もみじAIが持つAI技術を活用することで、業務を大幅に効率化できる可能性が広がります。

RKKの目的は、「正しい情報で人々に安心を。楽しさと感動で熊本を明るく。」というビジョンを実現することです。そのため、彼らは「熊本からAI活用を前進させるパートナー」としてもみじAIと手を組むことを決定しました。

取り組みの詳細

このプロジェクトでは、AI-OCR技術と独自の突合ロジックを活用し、以下の自動化を実現します：
1. 素材指定状況リストとCM進行表の突合: 契約内容との整合確認を行います。
2. CM進行表と放送運行表の突合: 実際の放送内容との一致確認を行います。

突合作業の結果は自動的に抽出され、担当者は効率良く確認・精査を行うことが可能になります。これにより、放送事故を未然に防ぐだけでなく、業務のスリム化にも貢献できるでしょう。