FACIL’itiとKIS認証
2025-04-25 19:22:52

川崎市の認証を受けたFACIL’itiが目指すインクルーシブなデジタル環境

川崎市の認証を受けたFACIL’itiが目指すインクルーシブなデジタル環境



最近、ファシリティジャポン株式会社が提供するウェブ閲覧支援サービス「FACIL’iti(ファシリティ)」が、川崎市の独自認証制度『かわさき基準(KIS)』に正式に認証されました。この認証は、多様な年齢、障害、特性を持つ人々が安心してインターネットを利用できる環境の構築を目指しています。

FACIL’itiの背景


FACIL’itiは、フランス本社のインターン生が「ウェブは誰もが使いやすいべきだ」という思いから開発を始めたサービスです。多くの団体やユーザーとの協力を通じて5年間の研究を経て、ようやく実を結びました。ファシリティジャポンはこのサービスを通じて、デジタル社会がすべての人により優しいものであることを目指し、インクルーシブな社会の形成に寄与しています。

かわさき基準(KIS)とは


川崎市が平成20年度に設立したかわさき基準(KIS)は、福祉製品の認証制度です。この制度では、「自立支援」をテーマにした8つの理念に基づき、製品やサービスの審査が行われます。「自立」とは全ての行動を自分一人で行うことではなく、選択と自己決定を重んじる活動を指します。家族や地域とも協力しながら、その実現を目指す理念が根底にあります。

令和6年度には、累計301製品がこの基準を満たし、今年度にはFACIL’itiを含め新たに6製品が認証を受けました。今後も川崎市はこの基準を通じて、障害者や高齢者を含むすべての人々の生活改善に貢献していきます。

FACIL’itiの機能


FACIL’itiの最大の特長は、導入されたすべてのウェブサイトに対してエンジニアが個別に開発と調整を行っていることです。この方法によって、ウェブサイトの表示崩れを防ぎつつ、クオリティを保っています。また、FACIL’itiが搭載されたウェブサイトでは、利用者がワンクリックで24の設定パターンから自分に最適なものを選ぶことができるのです。さらに、文字サイズ、色のコントラスト、行間、カーソルの視認性等を自由に組み合わせることで、自分専用のカスタマイズ設定が可能になります。

このような柔軟性を活かし、FACIL’itiはユニバーサルデザインだけでは応えきれない多様なニーズに対応し、誰もが快適にインターネットを利用できる環境を提供しています。特に、KIS認証に際しては、ウェブ閲覧に難しさを感じるユーザーが「自分の設定によってウェブが見やすくなる」と評価。支援者からは「漢字が読めない場合でも、本人の力でウェブを閲覧できるようになる」との声が寄せられています。

今後の展望


FACIL’itiは、現在、国内外で1000以上のウェブサイトに導入されており、600万人以上のユーザーがこの便利なサービスを活用しています。ファシリティジャポンは今後も、皆が快適に過ごせるインクルーシブなデジタル社会の実現に向けて引き続き取り組んでいく方針です。テクノロジーを活用して、全ての人が等しくアクセスできる環境作りを行うことで、デジタルの世界が真の意味で誰にとっても使いやすくなることを目指しています。


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会社情報

会社名
ファシリティジャポン株式会社
住所
東京都千代田区二番町9-3THE BASE麹町
電話番号
03-6403-0926

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