睡眠時無呼吸症候群診断の進化! スマホアプリ「アプノトラック」が韓国で承認取得
ソフトバンクグループのリアライズ・イノベーションズは、韓国のスリープテック企業Asleepと共同で開発した睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断補助アプリ「アプノトラック」が、韓国食品医薬品安全省のMFDS(Ministry of Food and Drug Safety)から承認を取得したと発表しました。
従来、SASの診断は病院への宿泊検査が必要でしたが、「アプノトラック」は、スマートフォンに搭載されたマイクで睡眠中の呼吸音を分析することで、SASの有無を判定できます。最低20分以上の睡眠データがあれば、AI(人工知能)が患者の呼吸パターンを分析し、診断を補助します。
韓国初! 専用デバイス不要で高精度なSAS診断を実現
「アプノトラック」は、韓国で初めて専用デバイス不要でSAS検査可能なアプリとして医療機器承認を取得しました。既存のウェアラブルデバイスと比べても高い精度を実現しており、SASの診断をより身近なものにします。
国内市場向けヘルスケアソリューション開発へ
リアライズ・イノベーションズは、今回の承認を機に、Asleepと共同で国内市場向けに睡眠時の呼吸安定性に関するヘルスケアソリューションの開発を進めていきます。
日本睡眠学会で成果発表
Asleepとリアライズ・イノベーションズは、7月に開催される日本睡眠学会第48回定期学術集会に出展し、これらの成果と開発内容を発表します。Asleepはセミナーにも登壇し、国内外のスリープテック企業と「日本でのSleep healthの展開におけるCST(Consumer Sleep Technology)等が果たす意義、役割」についてパネルディスカッションを行います。
Asleepについて
Asleepは、AIモデルにより、睡眠中の音のみで睡眠の段階や呼吸の不安定さを検知し、詳細な睡眠データを提供する独自の技術を持つ企業です。マイクを搭載したスマートフォンなどを通して解析するため、気軽に睡眠を計測することができます。APIサービス「Asleep Platform」やスマホアプリ「Sleep Routine」などのサービスを通して、国内外のさまざまなパートナーと協業しています。韓国では、業界最大手のサムソン生命保険会社、SKテレコム、KBヘルスケアなどから「Asleep Platform」を採用され、Samsung Galaxy TabやKEBハナ銀行の公式アプリなどでも「Sleep Routine」が利用されています。
睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に呼吸が一時的に止まってしまう病気です。日中の眠気や集中力の低下、高血圧、心臓病などのリスクを高めることから、健康上の問題として注目されています。
アプノトラックの登場でSAS診断がより身近に
「アプノトラック」は、従来の宿泊検査に比べて、手軽にSASの診断を受けられる画期的なアプリです。SASの早期発見と治療に貢献することで、患者さんのQOL(生活の質)向上に大きく役立つことが期待されます。