東洋大学の満永准教授がAI音声を活用したe-learning教材を導入

AI音声で進化するe-Learning教育

最近、AI（人工知能）の進化が教育の分野にも波及してきています。株式会社エーアイ（本社：東京都文京区、証券コード：4388）は、東洋大学情報連携学部情報連携学科の満永拓邦准教授が自身の音声をAI化したことを発表しました。このAI音声は、2025年度からe-learning教材のナレーションとして活用される予定です。

満永准教授とは

満永拓邦准教授は、サイバーセキュリティやAIの活用を専門とする研究者であり、安全なAI活用とサイバー攻撃の防御技術に特化した教育を行っています。彼は、教育だけでなく、大学内外での人材育成にも尽力しています。今回のAI音声化は、彼にとって教育効果を高める重要なツールになるでしょう。

AI音声化の背景

満永准教授は、講義で使用するe-learning教材のナレーションに自らの声をAI音声化する必要があると感じていました。従来の合成音声は機械的で、特に専門的な内容の場合、受講者に違和感を与えかねませんでした。そのため、彼はより自然で聞きやすい音声を求めており、エーアイに相談しました。

エーアイでは、満永准教授の声を収録し、その音声を基に音声辞書を作成しました。また、ナレーション制作のためのソフトウェアを提供し、納品しました。これにより、授業に必要な教材を生徒によりわかりやすく提供できます。

AI音声の利用シーン

具体的な利用シーンとしては、以下のようなものが挙げられます。

- 講義動画へのナレーション
- 演習ガイドへのナレーション

満永准教授自身も、AI音声を導入したことで受講者にとっての学びやすさが向上したと感じています。彼は「自分の声をもとに再現されたAI音声が、講義のトーンや語り口を高精度で再現しているため、非常に自然に内容が伝わる」と述べています。

また、教材作成の効率化にも役立っています。音声の収録を改めて行う必要がなく、テキストの修正だけで音声を即時に更新できます。これにより、教材の内容をスムーズに見直してアップデートすることが可能になっています。さまざまな教材を一貫したトーンで制作することができ、学習環境が安定します。

教材におけるAI音声の意義

アクティブラーニングや反転授業が重要視されている今、e-learningの活用はますます不可欠です。対面授業での実践的な学びに集中できるよう、AI音声は強力な補填となるでしょう。これにより、受講者はより効果的に知識を習得できます。

教育機関としての東洋大学

東洋大学は1887年に創立され、独立自活の精神に基づき教育を行っています。現在は4つのキャンパスに14学部15研究科を展開し、多様な分野に特化した教育を行っています。教育方針として、哲学を基にした思考力を養い、地球社会の課題にも取り組む力を育てることを目的としています。

詳しくは東洋大学の公式ウェブサイトをご覧ください：東洋大学