三井不動産ホテルマネジメントと明海大学の新たな連携プロジェクト
三井不動産ホテルマネジメントと明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部は、共に社会課題に取り組む新しい産学連携プロジェクトを始めました。このプロジェクトの大きなテーマは、ホテルでのチャリティイベントの活性化と、フードロス問題に対する施策です。学生たちは実地調査やイベント準備、さらには実際のホテルでの運営体験を通じて、これらの課題を深く理解し、解決策を提案する機会を得ます。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは、明海大学のホスピタリティ・ツーリズム学部の3年生から4年生22名が参加することになっています。学生たちは2つの主要テーマに取り組むことになります。1つ目は「ホテルでのチャリティイベント活性化」、2つ目は「ホテルでのフードロス課題解決に向けた施策」です。
2025年4月22日に行われたオリエンテーションでは、業界についての説明があり、学生たちはこのプロジェクトがもたらす学びの機会に期待感を抱いています。また、全体のスケジュールとしては、チャリティイベントの準備期間を経て、各種イベントの開催予定日が設定されています。
チャリティイベントの重要性
特に注目なのが、チャリティイベントの取り組みです。三井不動産ホテルマネジメントは、障がい者支援施設と連携し、七夕の短冊やクリスマスオーナメントの制作を依頼しています。これにより、参加者が制作したオーナメントを用いて実施するイベントは、障がいのある方々のアートを紹介する素晴らしい機会となります。また、イベントには参加者全員が自らの願い事を書き込むことができ、その願いが叶えられることを願っています。
フードロス課題への取り組み
フードロス削減についても、三井不動産ホテルマネジメントは真剣に取り組んでいます。廃棄物の計測を行い、適正な量の料理を提供することで、食品廃棄を最小限に抑える方策を採っています。農水省の食品ロス削減キャンペーンにも参加し、ビュッフェ営業でお客様に協力をお願いしています。特に「TABETE」などのフードシェアリングサービスを導入しており、余った食材を有効活用するためのリアルな取り組みが進行中です。
企業の社会的責任
三井不動産ホテルマネジメントは、今回のプロジェクトを通じて、質の高い教育活動への貢献とともに、社会課題の解決に向けた取り組みも強化しています。会社のサステナビリティ推進部門では、障がい者雇用の重要性や、募金活動の意義を学生たちに体験してもらうことを目的としています。その結果、次世代のリーダーとなる学生が、社会的責任を担う意識を育んでいくことが期待されます。
明海大学の意義
明海大学のホスピタリティ・ツーリズム学部長、三輪祥宏氏は「学生たちが身体性の壁を超えたチャリティ活動を通じて新しい気づきを得ることを期待しています」と語っています。テクノロジーの進展とともに多様な壁が崩される現代において、インクルーシブさが求められます。学生たちはこのプロジェクトを通じて、実践的な学びの重要性を実感し、将来の職業に活かしていくことが求められます。
三井不動産ホテルマネジメントと明海大学の連携は、ただのビジネスパートナーシップに留まらず、社会のサステナビリティに寄与する真の意味での協力関係といえるでしょう。この取り組みが、業界を代表するモデルケースとなり、他の大学や企業にも波及していくことを願っています。