フリーランス新法施行後1ヶ月の中小企業エンジニア獲得意欲とは？

フリーランス新法施行からの変化：中小企業のエンジニア獲得意欲

昨年11月、フリーランス新法が施行されてから1ヶ月が経過しました。この新しい法律の影響を受けて、中小企業が外部委託エンジニアの獲得にどのように取り組んでいるのかを探るため、株式会社Branding Engineerが実施した調査結果をご紹介します。この調査は、システム開発に従事する中小企業の経営者や役員を対象にしたものです。

中小企業のエンジニア獲得意欲

調査結果によると、約60%の中小企業が外部委託エンジニアの獲得に対して意欲を示していることが分かりました。「かなり意欲が高い」と回答したのは20.3%、続いて「やや意欲が高い」という回答が36.1%にのぼりました。こうした結果は、企業が即戦力となるエンジニアを求めている現状を反映しています。

求められるエンジニア像

特に注目すべきは、外部委託エンジニアに求める年齢層で、30代が54.1%で最多という結果でした。さらに、求める経験年数については、62.9%が「5年以上」と応え、即戦力としての実務経験が重視されています。求められるスキルのトップには「システム開発」が76.8%と圧倒的な支持を集めています。

業務契約に向けた対策

新法施行後、65.1%の企業が外部委託エンジニアとの円滑な業務契約に向けた対策が必要だと感じており、具体的には「契約書内容の見直し」が52.6%にのぼります。このような背景には、法的リスクを軽減し、安定した取引関係を築く必要性があるようです。

募集人数と報酬の実態

外部委託エンジニアを募集する人数については、65.2%が「2人～10人」を希望しているとの結果が出ています。また、報酬金額については、62.4%が「80万円未満」の金額を考えていることが明らかになりました。これは、採用にかかるコストを抑えつつ、質の高いエンジニアとの契約を目指していることが伺えます。

求めるコミュニケーション能力

エンジニアに求められる能力には、即戦力としての経験や複雑な問題を解決する能力が高く評価されています。66.3%が「即戦力」としての実務経験を重視し、44.8%が「問題解決能力」を求めています。

まとめ

全体を通して、中小企業が外部委託エンジニアの獲得に対して非常にポジティブな姿勢を示していることがうかがえます。また、採用を進める上で新法に対応する体制の整備が求められていることも明らかとなりました。フリーランス新法施行から1ヶ月間の変化は、中小企業に大きな影響を与えることが予想され、今後もこの動向に注目が必要です。

今後の人材獲得戦略やフリーランスエンジニアとの取引をよりスムーズに行うために、企業側の取組みが重要です。エージェントの活用や契約内容の整備をすることで、双方にメリットのある関係を築くことが期待できます。