燈株式会社が先日、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)および新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催する「大学発ベンチャー表彰2025」において、名誉ある『経済産業大臣賞』を受賞したことが発表されました。授賞式は2025年8月21日、東京ビッグサイトで同時開催された「大学見本市2025」の中で行われ、業界関係者や多くの来場者とともに盛大に祝福されました。
この表彰制度は、大学発の研究開発を基にした起業やその成長を促すことを目的としており、注目すべき大学発ベンチャーが選ばれます。「経済産業大臣賞」はその中でも特に社会への貢献と事業の革新性が際立つ企業に与えられる賞です。
燈株式会社が評価された主な理由は、以下の三点に分けられます。第一に、東京大学という名門校から発信される高度な研究開発力にあります。燈はAIや画像認識、シミュレーション技術を駆使し、これらの技術を通じて具体的な社会課題の解決に取り組み、実用的な製品を生み出しています。
次に、日本の基幹産業が直面する重要な課題への貢献が挙げられます。特に、建設、製造、物流業界の人手不足や生産性の向上は喫緊の課題であり、燈はそれに特化したSaaSや個別のソリューションを提供し、業界全体の変革に寄与しています。
最後に、独自の事業ポートフォリオとその成長性です。燈はDX Solution事業とAI SaaS事業という二つの成長エンジンを持ち、特に今後の発展が期待される分野でのシナジー効果を狙っています。これにより、日本国内の産業全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる高い潜在能力を有しています。
燈の代表取締役社長 兼 CEO、野呂侑希氏は受賞について、「栄えある賞を受け取ることができ、非常に光栄です。東京大学での研究成果を活かし、社会に貢献することが私たちの使命です。今回の受賞をさらに励みにして、私たちの技術で多くの社会的課題を解決し、より良い未来の実現に向けて邁進していきます」と述べました。
「大学発ベンチャー表彰」は、2014年度に設立され、大学の研究開発成果を活用した優れた起業家精神とその成長を評価するためのものです。大学や企業からの支援を促進する意義も込められており、今後も日本の産業界の発展を支える重要な役割を果たし続けることでしょう。
燈株式会社は、今後も東京大学の技術とビジョンを大切にしながら、社会課題をAI技術で解決するための取り組みを加速していく所存です。燈は、地域社会の美点を生かし、日本を照らす存在として進化を遂げています。