大阪の高校生に無償IT教育を提供する新プロジェクト
認定NPO法人CLACKは、ITの重要性が増す現代社会において、大阪府内の高校生に向けた新たな教育プログラム「IT Bridge Osaka」をスタートします。このプロジェクトは、マイクロソフトのサポートのもと、情報技術(IT)インフラ、サイバーセキュリティ、人工知能(AI)の3分野に焦点を当て、高校生に無償で学びの機会を提供します。
IT Bridge Osakaの目的と背景
今日、AIやIoTなどのテクノロジーが産業の基盤として広がりを見せる中、ITインフラやサイバーセキュリティに対する企業のニーズは高まっています。ただし、この分野で求められる専門知識を持つ人材が世界中で不足している現状があります。アメリカの調査によると、サイバーセキュリティに関しては480万人の人材が不足しており、日本でも約17万人のギャップがあります。この問題を解決するには、若い世代に対する教育が不可欠です。
CLACKは2018年から、大阪を拠点にデジタル教育やキャリア教育を提供し、困難を抱える高校生に999年した教育機会を与えてきました。「IT Bridge Osaka」は、その経験を生かし、今後の社会で必要となるスキルを身につけさせることを目的としています。具体的には、2025年度内に600名以上の高校生にこのプログラムを通じて学びの機会を提供する予定です。
授業の内容
「IT Bridge Osaka」では、ITインフラとサイバーセキュリティ、AI、キャリアの4つの領域にわたる授業が行われます。具体的には、プログラミングやネットワーク構築、セキュリティ対策、AI技術の活用法などがテーマとなり、実践的な学びが提供されます。授業はCLACKのスタッフが各学校に直接出向き、生徒に向けて行われます。2024年の5月から6月の間で、計18回の授業を予定しており、大阪府内の7つの高校で実施される予定です。
CLACKの活動と成果
CLACKは、企業から寄贈されたPCを活用し、プログラミング教育やデジタルキャリア教育を完全無償で実施しています。これまでに1,300台以上のPCが寄贈され、数千名の高校生がプログラミング体験会や継続的な教室に参加しています。彼らの活動は、単なる知識の提供にとどまらず、生徒自らが自走できる力を育むことに貢献しているのです。
今後の展望
「IT Bridge Osaka」は、将来的に参加者のニーズに応じたサポートを広げ、より多くの学生にIT教育を無料で提供することで、将来のキャリア選択肢を増やすことを目指しています。また、CLACKでは大阪府外の学校の先生向けにAI研修プログラム「mirAI for Japan」も展開しています。これは、全国の教育現場でのデジタル教育の普及を目指した取り組みです。
CLACKは今後も新たな教育ニーズに柔軟に対応し、様々な形で子どもたちに学びの場を提供し続けるつもりです。
お問い合わせ
このプロジェクト「IT Bridge Osaka」や、高校の先生向けの研修プログラムに関する詳細は、CLACKの公式ウェブサイトを参照してください。多くの子どもたちに機会を届けるための支援を募集しています。公式ホームページ:
https://clack.ne.jp/