六甲高山植物園で春の妖精、カタクリとキクザキイチゲを楽しむ
六甲山観光株式会社が運営する六甲高山植物園では、春の訪れと共にカタクリとキクザキイチゲが見頃を迎えています。これらの美しい花々は、春を代表する妖精として多くの訪問者に愛されています。ここでは、これらの植物の魅力やイベント情報をお伝えします。
カタクリの魅力
カタクリは、ユリ科の多年草で、北海道から九州にかけて広く分布しています。その花は晴れた日にだけ開花し、花茎の高さは10〜20cm程度です。特にこの植物の特徴的な点は、花が咲くまでに7、8年もの年月を要することです。カタクリは春の儚いものであるスプリング・エフェメラルと呼ばれ、その生活周期は自然の神秘を感じさせます。現在、園内には約5,000株のカタクリが植えられており、4月下旬までその美しさを楽しむことができます。
カタクリは昔、片栗粉の原料として使われていましたが、今ではジャガイモの澱粉に取って代わられています。それでもなお、春の訪れとともに描くその美しい花々は、訪問者に幸せな気持ちをもたらしてくれます。
キクザキイチゲの魅力
続いては、キクザキイチゲです。このキンポウゲ科の多年草もカタクリと同じく、多くの人々に親しまれています。落葉広葉樹林帯の林床で見られ、花茎は約15cmほどで、一輪の花を咲かせます。この植物の名前の由来は、ひとつだけの花をつけることから来ています。園内の樹林区ではカタクリと同様に、キクザキイチゲが並んでいる様子が見られ、春の妖精たちの共演を楽しむことができるでしょう。
このキクザキイチゲも4月の中旬までお楽しみいただける予定です。
特別イベント「え!こんな近くに?!高山植物」
さらに、六甲高山植物園では「え!こんな近くに?!高山植物」という特別展も開催中です。このイベントでは、神戸にいながらにしてアルプスやヒマラヤ、北海道の高山植物に触れ合うことができます。また、牧野富太郎や池田瑞月、世良臣絵、西山ゆらといった著名なアーティストによる高山植物をテーマにした作品も展示されています。
- - 開催日: 現在~7月13日(日)
- - 時間: 10:00~17:00(16:30入園受付終了)
- - 参加費: 無料(別途入園料要)
営業概要
六甲高山植物園は現在開園中で、営業は11月30日(日)まで続きます。休園日があるため、訪れる前には公式サイトで確認することをお勧めします。
- - 開園時間: 10:00~17:00(16:30 受付終了)
- - 入園料: 大人(中学生以上)900円/小人(4歳~小学生)450円
- - 駐車料金: 1,000円(繁忙日は2,000円)
なお、荒天の場合には営業やイベント内容が変更されたり中止されたりすることもありますので、来園前に情報をご確認ください。
六甲高山植物園での春の妖精たちとの出会いは、心に残る素敵な体験になること間違いなしです。ぜひ多くの方々に足を運んでいただきたいと思います。