バーチャルプロダクション
2021-04-12 10:30:42

ソニーPCLが東宝スタジオにバーチャルプロダクション拠点を設立

ソニーPCL、東宝スタジオにバーチャルプロダクション拠点を設立



ソニーPCL株式会社が、東京の世田谷区に位置する『東宝スタジオ』内に、バーチャルプロダクション手法の研究開発拠点を新たに開設しました。これは国内最大規模の撮影スタジオである東宝スタジオのステージ4に設置された、8K画質の440インチを誇るソニー製Crystal LEDディスプレイシステムを活用するものです。このプロジェクトは、バーチャル制作に関する先端技術の研究と多様な映像制作を目指して行われます。

この新たな研究施設では、今までにないスケール感での映像制作が実現します。大型LEDディスプレイとカメラトラッキング技術を駆使したバーチャルプロダクション手法を用いて、さまざまな映像作品、CMやドラマ、映画の制作が可能となります。これにより、映像制作における新しい表現方法を模索し、多角的なアプローチができることが期待されています。さらに、異なる分野のクリエイターとのコラボレーションを進め、映像制作の未来を切り開いていく姿勢を示しています。

ソニーPCLは、東宝スタジオとの連携の一環として、この研究開発を進めており、特に過去に『LAB.』として知られる共同プロジェクトでの経験が生かされています。このプロジェクトは2020年にスタートし、リアルタイムエンジンを活用しながら、新しい映像表現を追求し続けてきました。これに伴って様々な実証実験も行っており、進化する映像制作手法へのニーズに対応してきました。

バーチャルプロダクションとは


バーチャルプロダクションは、現実とCGをシームレスに組み合わせる革新的な撮影手法です。大型LEDディスプレイに表示された3DCG背景の前に現実のオブジェクトや人物を配置し、カメラでそのシーンを捉えることによって、後処理なしで自然に現実とCGを融合させることが可能です。この高度な技術は、映像制作の質を飛躍的に向上させ、制作プロセス自体も効率化するものです。

未来への展望


新たに設立されたこの拠点は、映像業界における革新のハブとなることを目指しています。多様なクリエイターたちと協力しながら、新しい映像表現のニーズに応えるだけでなく、エンターテイメントやエンタープライズ分野におけるソリューション開発にも貢献することを胸に秘めています。更なる技術革新を通じて、進化する映像制作の未来を共に築いていくことが、ソニーPCL及びパートナー企業の掲げるビジョンです。

会社情報

会社名
ソニーPCL株式会社
住所
東京都港区港南1-7-18 A-PLACE品川東
電話番号
050-3750-4301

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