SBSとDaletの連携
2017-11-07 10:30:06

オーストラリアSBS、Daletの拡張導入で放送の未来を切り拓く

オーストラリアの多文化放送局SBS、Daletシステムの拡張導入



最近、オーストラリアの公共放送局であるSBS(Special Broadcasting Service)が、フランスのDalet Digital Media Systemsが提供するメディアアセット管理システムDalet Galaxyの拡張導入を発表しました。この取り組みは、2018年FIFAワールドカップを迎えるにあたり、SBSの制作能力を強化することを目的としています。

Dalet Galaxyは、テレビ、ラジオ、デジタルプラットフォームでの製作や配信管理を一元化する独自のプラットフォームです。この新しいシステムによって、SBSは70以上の異なる言語でニュース、スポーツ、ラジオ番組を制作し、世界中の多様な視聴者に情報を届けることが可能になります。

統合と自動化の推進



新しい統合により、各番組の制作フローが統一され、自動化が進むことで効率が大幅に向上します。具体的には、シドニーの本社やメルボルンなどの生産施設で300人のユーザーが同時に作業できる環境が整えられ、オーディオやビデオのインジェストが一元的に管理されます。

SBSの最高技術責任者ノエル・レスリー氏は、Daletとの継続的なパートナーシップを信頼しており、このシステムの進化は放送業界の新たなスタンダードを示すものだと語っています。Dalet Galaxyは、音楽制作システムやソーシャルメディアとの連携も備えています。これにより、SBSは多様なコンテンツ制作のニーズに柔軟に対応できます。

国際的なスポーツイベントへの対応



新システムは、2018年のFIFAワールドカップやイングリッシュプレミアリーグ、ツールドフランスといった大規模なスポーツイベント制作にも関連しています。これらのイベントにおいてSBSは、多言語放送を行うことで、視聴者層を広げることを目指しています。

Daletのプロダクトマネージャー、ラウル・コスペン氏は、Dalet Galaxyの拡張性がTCOの削減やシステムインテグレーションの簡素化に寄与すると強調しています。また、共同作業の合理化により、各地のSBS部門間でスムーズなコンテンツ流通が期待されます。

技術の進化がもたらす未来



Daletシステムの導入により、現場のジャーナリストはより迅速に情報を収集し、編集することができます。オーストラリアの24時間体制での放送を支えるため、ジャーナリストがどこでもDalet Galaxyにアクセスできる必要があります。これにより、社会のニーズに応じたスピード感のある報道が可能となり、視聴者の期待に応える体制が整います。

このような技術革新は、SBSが多文化社会のニーズを充足し、変動するメディア環境での適応力を高める上で、多大な効果をもたらすでしょう。SBSとDaletの連携は、放送の未来を見据えた重要なステップであり、国際的な舞台でのさらなる活躍が期待されます。

会社情報

会社名
Dalet Digital Media Systems
住所
Dalet S.A. 16, rue Rivay 92300 Levallois-Perret France
電話番号

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