BLASTとクリーンアイランドが結ぶ新たな解体業の未来とは

株式会社BLASTと株式会社クリーンアイランドが結んだ戦略的パートナーシップ

2025年9月23日、株式会社BLAST（本社：山口県宇部市、代表取締役：野村洵司）と株式会社クリーンアイランド（本社：大阪府、代表取締役：谷池一真）は、解体業界の健全な成長と地域の課題解決を目指し、戦略的パートナーシップを締結しました。この提携により、両社は「解体業界のイメージ改革」と「空き家ゼロ社会の実現」を推進します。特にBLASTは、この協業を契機として、大型解体分野への進出を強化していく意向です。

地域の課題と解体業界の現状

近年、山口県を含む地方都市では少子高齢化や人口減少が進み、それに伴い空き家が増加するという深刻な問題が発生しています。総務省の統計によると、全国の空き家率は過去最高を記録し、特に地方では管理されず放置された空き家が地域の安全や景観、資産価値に悪影響を及ぼしています。さらに、解体業界は「危険」「不透明」「汚い」という古いイメージに縛られ、若い人材の確保や地域住民からの信頼を得るのが難しい状況です。

提携の背景と目的

このような中、二つの企業の理念が融合しました。クリーンアイランドの「業界のイメージを変える」とBLASTの「空き家をゼロへ」という意志が共鳴し、戦略的パートナーシップの締結が実現しました。両社は協力して解体業の社会的認知を高め、現実的な空き家問題解決策を提示し、持続可能な地域社会を形成します。

パートナーシップの目的

この提携は、以下の三つの目的を掲げています。 1. 解体業界のイメージ刷新 施工管理の透明化と情報公開を徹底し、「信頼される解体業者」としてのモデルを構築します。SNSやWebを通じて現場の安全性や地域への配慮を発信します。

2. 空き家ゼロ社会の実現 BLASTの「解体 × 不動産 × 活用」モデルを用い、土地活用や売却までのトータルサポートを行います。また、行政とも連携し、地域住民の負担を軽減した空き家解決策を提供します。

3. 大型解体市場への進出 BLASTは、従来の小規模な解体に加え、学校や公共施設、ビルなどの大型案件にも対応する体制を整備します。クリーンアイランドのノウハウを活用し、共同でプロジェクトを進める予定です。

協業の取り組み

この提携により、以下の具体的な取り組みも進められます。まずは、技術交流や教育プログラムを通じて、作業員の安全教育や最新工法の導入を進め、現場力を強化していきます。さらに、施工の標準化を図り、施工記録をデジタル化することで透明性を高め、施主や行政に対する報告も充実させます。また、地域啓発活動として、宇部市や山口市を中心に空き家に関するセミナーや相談会を開催し、住民が気軽に相談できる場を設けます。

加えて、解体廃材の分別徹底と再資源化率の向上に努め、環境配慮と循環型社会の実現を目指します。

代表者のコメント

株式会社クリーンアイランドの谷池代表取締役は、「私たちは『業界のイメージを変える』という理念を掲げており、BLASTとの提携は地域に新たな価値を生み出せる一歩になると確信しています」と語っています。
BLASTの野村代表取締役は、「このパートナーシップは『空き家をゼロへ』を加速させる大きな一歩です。解体は単に壊すことではなく、地域に新しい未来を創るための一歩であると考えています」と述べています。

今後の展望

両社は2025年度からの展開を計画しています。山口県内での大型解体工事の共同受注や、空き家相談窓口の設置、施工現場のライブ配信・情報発信の強化を考えています。また、若年層や女性の人材を積極的に採用し、業界のイメージを改善していく意向です。最終的にはこのモデルを山口県から全国へ広げ、解体業界を地域課題を解決する重要な産業として位置づけることを目指します。