学校業務の効率化を支援する「C4th」がOneRoster対応機能を強化
株式会社EDUCOMが提供する統合型校務支援システム「C4th」が、OneRoster対応の名簿出力機能を強化しました。GIGAスクール構想による1人1台端末環境の整備で、教育現場のICT化は進展していますが、それに伴い、教職員のアカウント管理業務の負担も増加しています。
「C4th」は、この課題解決に向けて、OneRoster規格に準拠した名簿出力機能を提供しており、今回の強化により、出力項目に「userIds」が追加されました。これにより、様々なサービスとの名簿連携がスムーズになり、アカウント管理の効率化に大きく貢献します。
OneRosterとuserIdsによる連携強化
OneRosterは、主に初等中等教育機関において、クラス名簿や成績、教材などの相互運用を可能にする国際標準規格です。この規格に準拠することで、「C4th」は他の教育関連システムとのシームレスな連携を実現します。
今回追加された「userIds」は、OneRoster Japan Profile v.1.2.1で定義された外部システムのユーザーIDです。この情報を追加することで、各サービスとの連携がより強固になり、正確なデータ連携が可能になります。
教職員の負担軽減と教育の質向上
「C4th」の強化は、教職員のアカウント管理業務の負担軽減に直結します。年度更新時だけでなく、日々の児童生徒のアカウント管理も効率化されることで、教職員は本来の教育活動に集中できるようになります。
また、システム間の相互運用性の向上は、教育データの活用範囲を広げ、教育の質向上にも貢献します。EDUCOMは、今後も教育現場のニーズに応えるシステム開発に力を入れていくとしています。
「C4th」の概要
「C4th」は、クラウドまたはオンプレミスで提供される統合型校務支援システムです。教務、保健、学籍、学校事務など、学校業務に必要な様々な機能を統合的に提供し、学校全体の業務効率化を支援します。OneRoster対応の名簿出力機能以外にも、様々な機能が搭載されており、学校現場の課題解決に役立つシステムとなっています。
株式会社EDUCOMについて
EDUCOMは1989年に教育用コンピュータ事業を開始し、以来、学校支援システムの開発・販売・サポートを行っています。全国約600自治体、約11,000の小中学校で、EDUCOMのシステムが利用されています。ベネッセグループのClassi株式会社との戦略的パートナーシップを締結しており、教育DXの推進にも積極的に取り組んでいます。現在、次世代学校支援システム「C4th US」の開発も進めており、2026年度の提供を目指しています。
まとめ
「C4th」のOneRoster対応名簿出力機能強化は、教育現場におけるICT化の課題解決に大きく貢献するものです。アカウント管理業務の負担軽減により、教職員はより教育活動に集中できるようになり、ひいては教育の質向上につながると期待されます。EDUCOMの今後の取り組みにも注目です。