環境に優しい再生プラスチックの導入
パルシステム連合会(本部:東京都新宿区)が、宅配用のまとめ袋に再生プラスチック素材を導入することになりました。これにより、毎年約3トンの新規製造プラスチックの使用量を削減し、CO2排出量換算で約2トンを削減できる見込みです。
この取り組みの背景には、環境への影響を軽減し持続可能な社会を目指すという強い意志があります。まとめ袋は、顧客に商品を届ける際に使用され、仕分ける際の重要な役割を果たしています。新しい素材が導入されることで、パルシステムのサービスの持続可能性が一層高まることでしょう。
再生プラスチックの特性
導入される再生プラスチックは、まとめ袋を製造する際に発生する端材をリサイクルして作られます。すでに運用を開始した「新治センター」(茨城県土浦市)での試験的な導入では、使用されるまとめ袋の約4%にあたる10%を再生プラスチック原料としています。
これにより、プラスチック原料の削減が期待され、これまで使われていたバージン樹脂(再生素材を使わず新しい原材料のみで製造された樹脂)に比べて環境負荷を軽減します。パルシステムでは、この実績を元に、各センターでの再生プラスチック導入を進めることが期待されています。
環境への配慮と持続可能性
パルシステムが再生プラスチックを導入することで、CO2の排出が抑えられるだけではなく、プラスチックの製造過程における環境負荷も軽減されます。新規に製造されるプラスチック原料の年間使用量が約3トン減少されることが見込まれています。これにより、温室効果ガスの排出量は実に約2トン分のCO2削減という成果を持つことができます。
また、このプロジェクトは、温室効果ガスの排出量を算定するために専門機関であるTOPPAN株式会社のSmartLCA-CO2®サービスを利用しています。パルシステムの取り組みは、原料調達、製造、輸送、廃棄・リサイクルの各段階においてしっかりとした評価がなされており、透明性が確保されていることも特徴です。
未来に向けて
パルシステムは、今後もプラスチック原料の削減を積極的に進めていき、持続可能な事業の構築を目指しています。2025年には国際協同組合年を迎え、さらなる環境意識が高まる中で、パルシステム連合会はその先駆けとしての役割を果たしていくことでしょう。利用者にとっても、環境への配慮は重要な選択肢となるはずです。
この取り組みは、パルシステムの会員生協(パルシステム東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城など)全体にも広がっており、協力のもとで大きな変革をもたらすことが期待されています。未来のために一歩踏み出したパルシステムの行動が、さらなる環境意識の向上に寄与することを願っています。